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【社会】

是枝監督「母失ったよう」 樹木希林さん葬儀 橋爪功さんが代読

樹木希林さんの葬儀で焼香所に並ぶ人たち=30日午前、東京都港区の光林寺で

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 個性派俳優としてテレビドラマや映画などで広く活躍し、十五日に七十五歳で死去した樹木希林さんの葬儀が三十日、東京都港区の光林寺で営まれ、俳優の吉永小百合さんや北大路欣也さんら関係者や、ファンら計約千五百人が別れを惜しんだ。

 祭壇には和服姿でりんとした表情の樹木さんの遺影が置かれ、映画監督の是枝裕和さんの弔辞を俳優橋爪功さんが代読。樹木さんに母の姿を重ねていたという是枝監督は「二度、母を失ったような悲しみの中にいる。(訃報で「大女優」と伝えられたことに)居心地の悪さをちょっとだけ感じています。そのくくり方はあなたの存在を矮小(わいしょう)化してしまう」と悼んだ。

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 焼香にかけつけたファンからは、社会問題にも率直に意見を発し続けた樹木さんの生き方をしのぶ声も相次いだ。

 愛知県春日井市の無職小木曽小夜子さん(71)は「自然体で生きる姿勢が大好きでした。人生の先輩として尊敬しています」と悼む。

 樹木さんが通っていた神奈川県厚木市のそば屋「十日えびす」の樽井仁生(きみお)さん(52)は、今年七月末に樹木さんに会ったのが最後。つえを突いて店を訪れ、「体にだけは気を付けなさいよ」と、小さな両手で樽井さんの手を包んでくれたという。祭壇に向かい、「あなたに出会えてよかった。ありがとう」と語りかけた。

 樹木さんはドキュメンタリー番組の収録で辺野古を訪れ、埋め立てに反対する女性たちとも現地で語り合っていた。二〇一六年のトークショーでも「大変な思いをしている沖縄」に心を寄せた。東京都杉並区の保育士関谷祐子さん(63)は「本当の意味で平等であろうとする人だった。人生の先生でした」と惜しんだ。 (蜘手美鶴)

 

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