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【社会】

米英3氏、ノーベル化学賞 新「酵素」作る手法など開発

 【ストックホルム=共同】スウェーデンの王立科学アカデミーは三日、二〇一八年のノーベル化学賞を米カリフォルニア工科大のフランシス・アーノルド教授(62)、米ミズーリ大のジョージ・スミス名誉教授(77)、英医学研究会議(MRC)のグレゴリー・ウインター博士(67)の三氏に授与すると発表した。生物の進化の仕組みをまねてタンパク質を作るなどし、医薬品やバイオ燃料の製造技術を開発したことが評価された。

 アーノルド氏は一九九三年に「指向性進化法」と呼ばれる、特定の機能を持つタンパク質「酵素」を新たに生み出す方法を開発。細菌を強制的に突然変異させて、大量にできた中から目的に合った酵素を作るものを選び出す。進化の一部を人為的に起こすやり方で、糖尿病などの医薬品やバイオ燃料を作るのに役立つ酵素の製造につながった。

 スミス氏は八五年、免疫反応を起こす「抗体」の遺伝子をファージというウイルスに入れ、新たにできた抗体から優れたものを選ぶ「ファージディスプレー」という手法を編み出した。ウインター氏はこの手法を用いて新薬の探索を効率化し、九〇年代に関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」を開発。その後、広く使われるようになった。

 一日に医学生理学賞に決まった本庶佑(ほんじょたすく)京都大特別教授(76)に続く、日本人の受賞はならなかった。

 授賞式は十二月十日にストックホルムで開く。賞金九百万クローナ(約一億一千四百万円)のうち、半分がアーノルド氏に、四分の一ずつがスミス氏とウインター氏に贈られる。

<フランシス・アーノルド氏> 1956年、米国生まれ。62歳。85年カリフォルニア大バークリー校で博士号を取得。カリフォルニア工科大教授。

<ジョージ・スミス氏> 41年、米国生まれ。77歳。70年、ハーバード大で博士号を取得。ミズーリ大名誉教授。

<グレゴリー・ウインター氏> 51年、英国生まれ。67歳。ケンブリッジ大で博士号を取得。英医学研究会議(MRC)分子生物学研究所に所属。(いずれも共同)

 

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