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【社会】

北海道地震「区切りつかず」 発生1カ月 被災者ら、犠牲者追悼

土砂崩れに巻き込まれて亡くなった知人男性宅を訪れ、手を合わせる伊部義之さん=6日早朝、北海道厚真町吉野地区で

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 最大震度7を観測し、四十一人が死亡した北海道の地震は六日、発生から一カ月を迎えた。大規模な土砂崩れで三十六人が亡くなった厚真(あつま)町では、住民が現場などで犠牲者を悼んだ。宮坂尚市朗(しょういちろう)町長は「地震が残した深い爪痕により、美しかった里山の風景は一変した。復興への道は険しく困難なものだが、着実に歩みを進め乗り越えていかなければならない」と防災無線で住民に呼び掛けた。

 町内の農業伊部義之さん(50)は早朝、吉野地区で亡くなった滝本卓也さん(39)、舞樺(まいか)さん(16)、芳子さん(95)の自宅があった場所を訪れた。がれきの前に花束や飲み物が供えられ、「卓也は弟のような存在で、あいさつしたかった。何でこんなことに」と手を合わせた。

 町役場前の献花台に花を手向けた農業宮西純子(すみこ)さん(71)は「今でも木々がざわめくと『地震だ』と思ってしまう。一カ月たったが、区切りにはならない」と話した。

 正午のサイレンに合わせ、町役場前では職員や自衛隊員ら約百人が黙とうをささげた。避難所でも、住民らが目を閉じて祈った。両親と避難所生活を送る介護士大原麻里さん(25)は「自宅で日常を早く取り戻したい」と語った。

 被災地には台風25号が接近する恐れが強まっており、道や町などが警戒を続けた。札幌管区気象台によると、北海道では前線の影響で六日から雨が降り始め、台風が近づく七日は大雨になる見込み。

 

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