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【社会】

築地83年 万感一本締め 営業終了「未来へ出発」

最終営業日を迎えた築地市場の生鮮マグロ卸売場で、競りの前に手締めをする関係者ら=6日午前5時16分、東京都中央区で(潟沼義樹撮影)

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 世界最大級の水産物取扱量を誇り、日本の台所と呼ばれた築地市場(東京都中央区)は六日、最終営業を終え、八十三年の歴史に幕を下ろした。午後からは引っ越し作業が本格化。十一日に豊洲市場(江東区)が開場する。 (石原真樹)

 マグロ卸売場では、卸売会社「築地魚市場」の吉田猛社長が「数え切れない多くの方々にお礼と感謝の意を表したい。未来へ向かって出発します」とあいさつ。午前五時すぎに一本締めをした後、最後の競りが行われた。冷凍マグロと生マグロは計八百七十四本が取引され、最高値は青森県大間産の四百三十八万五千円(一六二・四キロ)だった。

 築地市場は一九三五年、関東大震災の復興事業として、日本橋魚河岸の業者らが移転して開業した。冷凍マグロの競り見学は外国人にも人気で、この日も市場内外の飲食店は多くの観光客でにぎわった。

 過密化や老朽化のため、都は二〇〇一年に豊洲への移転を決めた。一六年十一月の開場予定だったが、小池百合子都知事が安全性への懸念などを理由に延期。対策工事によって約二年遅れの開場となる。

 築地市場は十一日から解体工事が始まり、跡地は都心と臨海部を結ぶ環状2号の用地や、二〇年東京五輪・パラリンピックの駐車場にする。都は大会後、再開発する方針だが、詳細は決まっていない。

 豊洲が開場する十一日まで、買付人は別の市場などを利用。一部で休む飲食店もある。

 飲食店など三百六十店以上がある商店街「場外市場」は、移転後も現地で営業を続ける。

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