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【社会】

厚真 「日常に戻りたい」 北海道地震1カ月 続く避難生活

 北海道の地震は六日、発生から一カ月を迎え、三十六人が亡くなった厚真(あつま)町では午後も遺族らが雨の中で追悼の祈りをささげた。台風25号の接近を受け、町は午後四時すぎに一部地域に避難勧告を出して警戒を強めた。

 土砂崩れの犠牲となった町職員中川信行さん(62)の姉三浦裕子さん(66)は、地震後初めて吉野地区の現場を訪れ、手を合わせた。「一カ月はあっという間だった。安らかに眠ってくださいと祈りました」と目を潤ませ、見つかった中川さんのゴルフクラブを大切そうに持ち帰った。

 同じく吉野地区で亡くなった農業滝本卓也さん(39)の一家と付き合いがあった苫小牧市の四十代男性は、家族四人で現場に。滝本さんからコメを購入していたといい、「手を合わせても言葉が出てこなかった。今でも信じられない」と嘆いた。

 町役場近くの避難所では、被災者への入浴支援を終えて帰隊する陸上自衛隊第七師団(千歳市)の隊員約百人に、宮坂尚市朗町長が謝意を伝えた。家族と避難している大原正美さん(53)は、隊員に優しく言葉を掛けてもらったといい、涙ながらに手を振った。「いつ自宅に戻れるか分からない。普通の生活がしたい」と語った。

 台風接近に備え、町は役場前の献花台を屋内に片付けた。七、八日のボランティア受け入れも中止する。六日に作業した札幌市の斎康裕さん(61)は「相次ぐ地震で被災者は疲れ切っている。来週も来ます」と話した。

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