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【社会】

土砂崩れ半数 「警戒」未指定 北海道・厚真 22カ所7人犠牲

 震度7の地震を観測し、住民三十六人が土砂崩れによって死亡した北海道厚真(あつま)町で、住宅近くの「土砂災害危険箇所」の四十三カ所で土砂崩れが起き、うち二十二カ所は土砂災害防止法で避難計画策定などを義務付けられる「土砂災害警戒区域」に未指定だったことが七日、道関係者への取材で分かった。少なくともうち三カ所で計七人が犠牲になっていたことも共同通信の調査で判明した。

 東京農工大の石川芳治名誉教授(砂防学)は「警戒区域は雨による土砂災害を想定している。地震を想定に入れることはデータが少なくて困難だが、災害の場所は大雨と地震で重なる部分が多い。指定が進んでいれば、対策を取るなどして被害が軽減された可能性はある」と指摘している。

 都道府県は、まず地図上から土砂崩れの恐れがある危険箇所などを想定し、その後の基礎調査や地元説明会などを経て警戒区域を指定する。今回判明した二十二カ所も指定予定だったが、道関係者は「対象が点在し、予算の関係から各年に振り分けていたため調査が遅れていた。地価下落への住民の懸念もあり、指定に時間がかかっていた」と説明した。

 道関係者によると、道と国土交通省は地震翌日の九月七日から九日、厚真町内の住宅近くの危険箇所百八カ所を緊急点検した。土砂崩れがあった四十三カ所中、警戒区域指定に向けた調査の未実施が十三カ所、調査後の未指定が九カ所で、計二十二カ所が指定に至っていなかった。

 警戒区域に未指定の危険箇所で、犠牲になった七人が住んでいたのは厚真町の高丘、幌内、幌里の各地区だった。

 

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