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【社会】

築地、解体工事始まる 移転反対派は営業継続 支援者と都、押し問答も

閉場した築地市場正門で、都職員(右)に入場を制止されて押し問答になる支援者ら=11日、東京都中央区で

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 六日に営業を終えた築地市場(東京都中央区)では十一日午前、解体工事が始まった。築地では、豊洲への移転に反対する水産物の仲卸業者らが営業を続けている。この日は買い物に来た支援者と入場を制止する都職員の間で押し問答する一幕もあった。 (石原真樹、山田祐一郎)

 解体工事の作業員らを乗せた車両は午前八時ごろ、正門から百数十メートル西の青果門から入場した。昼ごろまでに、工事を行う青果部のエリアを鉄パイプなどで囲い、午後からは建物からひさしを外す作業に取り掛かる。

 一方、反対派の仲卸業者らを支援する人たち約八十人は午前八時ごろ、築地の正門に集まり「買い物に来た」「入れないのは営業妨害だ」などと訴えた。「すでに閉場している」と制止する都職員を振り切って入場した。支援者によるとこの日は二店が営業し、アジの開きなどを買ったという。

解体工事が始まり閑散とした築地市場=11日、本社ヘリ「おおづる」から

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 仲卸業者の有志でつくる築地市場営業権組合は十日に記者会見を開き、業者には営業権があるとして、十一日以降も築地で数店が干物やノリなどを売ると説明していた。宮原洋志共同代表(67)は「豊洲は駐車場不足で、湿度が高くカビが生えるなど問題が多い。築地に帰る運動を決してやめない」と話した。

 都は、豊洲市場へのアクセスルートとなる環状2号を築地跡地などに整備する予定。市場周辺での渋滞を防ぐため、一カ月以内に環2の暫定道路を開通させたい考えだ。

 来年一月以降に二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの車両基地の整備工事も始まる。築地の周辺住民からは、工事車両が多くなることや、場内に生息するネズミが拡散しないかを心配する声もある。

 築地跡地は東京大会後に再開発される方針だが、詳細は決まっていない。

 

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