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【社会】

仲卸業者「築地と違って…」 5階建て「上下移動」で混乱

豊洲市場初日、作業に追われる水産仲卸「司雷電」社長の細野敦嗣さん=11日午前9時57分

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 十一日に開場した豊洲市場は、小型運搬車「ターレ」が縦横に走り回り、仲卸業者らの威勢のよい声が飛び交うなど、築地市場と変わらぬ「河岸」の活気に包まれた。ただ、魚を運ぶには「上下」の移動が必要に。築地ではなかった動きに、水産仲卸業者から不満も漏れた。

 「きれいにはなったね。でも、いったん上に行ってしまうと、なかなか下りてこないんだ。築地は、こんなことなかったんだけど…」。鮮魚仲卸「司雷電(つかさらいでん)」の細野敦嗣社長(43)は、真新しい売り場のすぐ近くにある荷物用のエレベーターを見ながら話した。

 豊洲市場の水産仲卸売場棟は五階建て。細野さんら四百九十二業者の店舗が並ぶ売り場は、一階にある。

 四階の積み込み場に車で乗り入れた買付人が品定めした魚は、仲卸がターレに載せ、エレベーターかスロープで積み込み場まで運ぶ−。こうした昇り降りは、平屋の築地市場にはなかった新たな作業だ。

 この日は、ターレに積んだ荷物が落ちないよう、バックで運転し急勾配のスロープを上る別の業者も見られた。少しでも心に余裕を持たせようと、売り場に取り付けた時計の針を実際の時間より二十分早めた。それでも積み込み場にターレで運びこもうとした荷物が、指定された時間に間に合わなかった。早朝の時間帯、ターレが通路に殺到したためだ。

 売り場は築地より狭くなった。細野さんの店は約一六・五平方メートルで、築地の四分の三ほど。魚の陳列にも工夫が必要になる。「イメージ通りの売り場にはなっていないね。これから考えていくよ」 (神野光伸)

 

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