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【社会】

工藤政務官、会費制集会の収支不記載 5回分、政治資金報告書修正 

工藤彰三 国土交通政務官

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 国土交通政務官の工藤彰三衆院議員(自民、愛知4区)が代表を務める二つの政治団体が二〇一三〜一五年、名古屋市内のホテルなどで会費を集めた大規模な集会を五回開きながら、政治資金収支報告書に一切記載していなかったことが分かった。外部から指摘を受け、九月に報告書の一部を修正したが、政治資金規正法に抵触する恐れがある。

 二団体は、名古屋市が拠点の資金管理団体「彰友会」と、衆院議員や衆院選の候補者などが支部長を務める「自民党愛知県第四選挙区支部」。愛知県選管が公開した政治資金収支報告書によると、彰友会は当初、いずれの年も「収入、支出なし」と報告していた。しかし、九月五日付で修正した報告書では、一四年に「総会」を二回開き、収入、支出ともに百八万五百六十六円と記載。一五年には「国政報告会」を一回開き、収入百九十万円、支出百六十二万八千二十八円と記載し、差額の約二十七万円を翌年に繰り越した。

 工藤氏の事務所は取材に「会費制なので、もらった分を全部使うという意識が根底にあり、収支が合っていれば記載しなくていい、と当時の担当秘書が考えていたようだ。認識不足だった」と釈明した。事務所によると、いずれの会合も飲食を伴い、会費二万円で百人程度が参加。工藤氏の公式ホームページには開催当時から報告の記載があり一五年八月にヒルトン名古屋で開いた国政報告会には麻生太郎財務相も参加していた。

 自民党愛知県第四選挙区支部についても、一三年と一四年に各一回、会費二千円で六百〜八百人を集めて開いた支部総会の収支が記載されておらず、引き続き修正を検討している。

 工藤氏は名古屋市議を二期務め、一二年の衆院選で初当選。現在三期目の五十三歳。今月の内閣改造で国交政務官になった。

◆違法の可能性高い

<岩井奉信日本大教授(政治学)の話> 集会を開いて得た多額の収入を政治資金収支報告書に記載しないという事態は聞いたことがなく極めて悪質だ。違法に当たる可能性が高い。工藤氏のホームページで不記載だった集会の写真を見たが、参加者や規模から明らかに政治資金パーティーだ。これほど不記載が多いとなると、単なるミスでなく、意図的な裏金づくりと批判されても仕方がない。国民をばかにした対応だ。

 

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