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【社会】

風疹流行、患者1100人超 ワクチン接種呼び掛け

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 首都圏を中心に風疹の流行が拡大し、国立感染症研究所が十六日に発表した集計で、今年の累積患者数が七日現在で昨年一年間の十二倍近い千百三人となった。千人を超えたのは二〇一二〜一三年の全国的な流行以来で、一週間で百三十五人の増加。今後、妊娠中の感染が原因で胎児の目や耳、心臓に障害が起きる「先天性風疹症候群(CRS)」の患者が増える懸念が強まっており、CRSの子を持った母親らは、ワクチン接種を呼び掛けている。

 患者数の増加は東京都が四十五人と最も多く、神奈川県が二十一人、千葉県が二十人と続いた。

 根本匠厚生労働相は閣議後の記者会見で「大規模な流行になるかは引き続き動向を注視する必要がある」と述べた。CRSを防ぐため、妊娠を希望する女性に抗体検査を受けるよう周知を徹底する考えを示した。

 妊娠二十週目ごろまでにウイルスに感染すると、胎児も感染してCRSを発症することがある。代表的な症状は先天性の心臓病や難聴、白内障とされている。

 一万六千人を超える患者が出た一二〜一三年の流行では、四十五人のCRSが報告され、うち十一人が死亡した。

<先天性風疹症候群(CRS)> 妊婦が風疹にかかると胎児に起きる障害。先天性心疾患、難聴、白内障が三大症状とされる他、網膜症、血小板減少、糖尿病、発育遅滞などの症状が出る。発生頻度は妊娠1カ月で50%以上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度。母親に風疹の自覚症状がなくても、子どもが発症するケースがある。治療法はない。風疹はワクチンで予防できるが妊婦は接種できないため、CRSの予防には妊娠前の接種と、周囲の家族の接種が重要になる。

 

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