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【社会】

住宅火災、6人の遺体 70代夫婦と娘2人、孫か 未明の仙台

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 十八日午前二時二十分ごろ、仙台市太白(たいはく)区郡山一、本間吉雄さん(72)方から出火したと近隣住民が一一九番した。木造二階建て住宅約百四十平方メートルを全焼し、焼け跡から六人の遺体が見つかった。

 仙台南署によると、この家には本間さんと七十代とみられる妻、四十歳前後の娘二人、幼い孫の男児二人の計六人が暮らしているとみられ、いずれも連絡が取れていない。同署は遺体をこの六人とみて身元の特定を進めるとともに、出火原因を調べる。宮城県警と同消防局は実況見分した。近所の保育園によると、男児の一人が通っていたという。

 消防局によると、一階で二人、二階の室内とベランダからそれぞれ二人の遺体を発見した。複数の住民によると、爆発音や破裂音が何度も起こった。

 消防局によると、消防車など十八台が出動。約四時間後に消し止められたが、両隣の住宅の外壁や雨どいも一部が焼けた。

 昨年八月十五日深夜には、本間さん方で乗用車や自転車四台などが燃える火事があった。原因や今回の火災との関連は不明。

 現場はJR長町(ながまち)駅の東約五百メートルの住宅街。

◆火柱15メートル「助けて」

 「助けて」。仙台市太白区で十八日未明に起きた六人死亡の住宅火災。外壁だけを残し、建物内は焼き尽くされた。静かな住宅街に叫び声が響き、火柱と煙を目の当たりにした近隣住民は恐怖で震えた。

 近くの事務所で残業していた男性会社員(35)は午前二時十五分ごろ、騒がしさを感じて外に出ると、本間吉雄さん方から炎が上がるのが見え「バン」という破裂音がした。火元の方から、女性のような声で「助けて。電話して」と聞こえ、一一九番したという。

 現場では消防車のサイレンがけたたましく鳴り響き、辺りは物々しさに包まれた。近くの住民らは「危ない」「逃げて」と口々に叫んでいた。男性会社員は「ただ見ているしかできなかった」と唇をかんだ。

 消火活動に当たった地元消防団員の男性(56)によると、火柱は十五メートルほど立ち上り、建物の一階が激しく焼けていたという。「建物内は居室がどこか分からないほど、跡形もなかった」と驚いた様子で話した。

 

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