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【社会】

地面師事件、服役中の男が立案か 16年秋に地主情報入手

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 大手住宅メーカー積水ハウスが架空の土地取引で金をだまし取る「地面師」グループの被害に遭った事件で、別の詐欺事件で服役中の男(65)が二〇一六年秋ごろ、東京・西五反田の地主の個人情報を入手し、地主に成りすまして売却する計画を立案したとみられることが捜査関係者などへの取材で分かった。

 地面師グループが積水との売買交渉を始めた約半年前で、警視庁捜査二課が男の関与と役割分担について調べている。

 男は一五年十一〜十二月、東京都杉並区の土地売買を巡る詐欺事件で逮捕、起訴された。西五反田の土地や地主に関する情報を入手したのは保釈中だったとみられる。その後、有罪が確定し、服役している。

 捜査関係者などによると、男は土地や地主の情報を、指示役とみられる六十代の会社役員の男=偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕状=や、交渉を主導したカミンスカス(旧姓・小山)操(みさお)容疑者(58)=フィリピンに出国、偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕状=らに伝えた。

 地面師グループは、ニセ地主として羽毛田(はけた)正美容疑者(63)を勧誘するとともに、偽造パスポートなどを調達。一七年二月、本物の地主の女性=当時(72)、同年六月に死亡=が病気で緊急入院すると、不動産会社実質経営者の生田剛(いくたつよし)容疑者(46)が同三月末、積水の営業担当者に土地の売却話を持ち掛けていた。

 積水は同年六月までに代金六十三億円を支払い、預かり金七億五千万円を除く約五十五億円を特別損失に計上した。

 地面師グループは、積水から支払われた金を、地主名義で用意した口座や東京都中央区の高齢者施設運営会社や財団法人などの口座に振り分け、現金で引き出していた。

 

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