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【社会】

地面師事件 夫役が成りすまし指導 地主情報覚えさせる

 大手住宅メーカー積水ハウスが架空の土地取引で金をだまし取る「地面師」グループの被害に遭った事件で、地主の内縁の夫を装った男(67)が、地主に成りすました女に氏名や生年月日などを覚え込ませ、「地主役」の指導をしていたことが、捜査関係者への取材で分かった。

 内縁の夫役とされるのは、会社役員常世田(とこよだ)吉弘容疑者=東京都板橋区高島平二。警視庁が十六日、偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕した。事件の舞台になった東京・西五反田の元旅館の取引を仲介したことのある業者などによると、常世田容疑者とみられる男は昨年三月、ニセ地主の羽毛田(はけた)正美容疑者(63)とともに積水とは別の業者に対する売却交渉に同席していた。

 捜査関係者によると、逮捕された八人のうち、職業不詳秋葉紘子(こうこ)容疑者(74)=豊島区南池袋三=が地主役として羽毛田容疑者をスカウト。常世田容疑者は羽毛田容疑者に地主の情報を覚え込ませ、交渉の場で不審に思われないよう指導する役割を担っていた。

 ただ、羽毛田容疑者は昨年五月、積水側から本人確認を求められ、干支(えと)と誕生日を間違えて回答。しかし、積水側は複数の本人確認書類を示され、代金六十三億円を支払った。

 別の地面師詐欺事件で服役中の男(65)が二〇一六年秋ごろに土地や地主の情報を入手し、計画を立案したとみられることも判明。男は、六十代の会社役員の男=偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕状=や売買交渉を主導したカミンスカス(旧姓・小山)操(みさお)容疑者(58)=フィリピンに出国、同じ容疑で逮捕状=らに土地や地主の情報を伝えていた。

 昨年二月、本物の地主の女性=当時(72)、同年六月に死亡=が入院すると、不動産会社実質経営者の生田剛(いくたつよし)容疑者(46)が同三月末、積水の営業担当者に土地の売却話を持ち掛けていた。

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