東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

沖縄・与那国町議長選 72回決まらず 辞退繰り返す「税金の無駄」

写真

 日本最西端の沖縄県・与那国島の与那国町議会(定数一〇)で九月の町議選後、議長が決まらない異常事態が続いている。与野党同数で、議長を出すと採決で少数派になってしまうのが理由。今月十九日までに七十二回の議長選が行われ、そのたびに当選者が辞退する光景が繰り返されている。議案審議に入れず、町民らからは「税金の無駄遣い」との批判が出ている。

 総務省によると、地方自治法では議長選当選者の辞退は想定されていない。全国町村議会議長会の担当者も、辞退例はほかの自治体でもあるが話し合いで解決されており「これほど決まらないのは聞いたことがない」と驚きを隠せない。

 与党町議の一人は「町長を支えるには過半数を維持しなくてはならない」と強調する。町議選前も与野党同数で、与党側から議長を出したために予算案や人事案の審議が滞ったことがあったとし、今回は過半数を守りたい考えだ。

 対する野党側は「与野党同数の時に野党側から議長を出した事例はない。野党多数の方がきちんと審議ができる」と反論している。

 定例町議会は九月二十八日に開会。議長選では与野党議員がそれぞれ対立陣営の一人に投票し、五票ずつを得た二人のうち、くじ引きで当選した議員が辞退を続けている。

 町には、町民らから「何してるんだ」「議長も決められないなら解散して選挙をやり直せ」といった批判が寄せられているという。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報