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【社会】

人体から微小プラ 日本人など、摂取初確認

 【ワシントン=共同】世界で海や河川の汚染が深刻化している微小な「マイクロプラスチック」が、日本を含む八カ国の人の便に含まれているのを確認したと、ウィーン医科大などのチームが二十三日までに発表した。対象者の少ない予備的調査の段階だが、一人当たり最大で九種類のプラスチックが見つかったという。

 チームによると、人の体内への摂取を確認した研究は世界で初めて。食べ物や飲み物を通じて取り込んだとみられる。ウィーンで開かれた医学関連会合で発表し、研究者は米メディアに「全員から検出されるとは予想していなかった。健康影響を及ぼすかどうかが重要で、さらなる調査を計画中だ」と語った。

 マイクロプラスチックはプラスチックごみなどが壊れてできる大きさ五ミリ以下のものを指す。これまで世界各地の水道水や塩、東京湾の魚などで検出されている。

 チームは日本とオーストリア、フィンランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、英国に住む三十三〜六十五歳の計八人の便を分析。全員から、大きさが〇・〇五〜〇・五ミリのマイクロプラスチックが見つかった。便十グラム当たり平均二十個が検出された。食品の包装などに使われるポリプロピレンや、ペットボトルの素材のペット樹脂などが多かった。

 検出との因果関係は不明だが、食事の記録から八人全員がプラスチックで包装された食品や、プラスチック容器に入った飲み物を摂取していた。六人は魚を食べていた。米メディアは「ハウスダストや容器など、何に由来するのか調べる必要がある」との英ヨーク大の専門家の話を紹介した。

 動物での研究によると、マイクロプラスチックの中でもごく小さいものは、消化器で吸収されて血管やリンパ管に入り込む可能性があるという。

 

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