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【社会】

東京医大不正 受験料返還など請求へ 慰謝料や交通費も

 東京医科大の不正入試問題を受けて発足した「医学部入試における女性差別対策弁護団」は二十四日、東京都内で記者会見し、同大に対し個別の成績開示や受験料返還などを求める第一次請求を二十九日に行うと発表した。今後、他大学での被害が分かった場合の相談も受ける。

 請求するのは二〇〇六〜一八年度に東京医科大を受験した女性二十数人。

 他に不当な受験をさせたことに対する慰謝料十万円や受験時の交通費・宿泊費も求める。成績開示の結果合格していたことが分かった場合、個別の事情に応じて追加合格や損害賠償などを請求する。十一月二十三日に当事者説明会を行う。

 東京医科大の第三者委員会(委員長・那須弘平弁護士)の第一次報告では、今年と昨年の入試で女子五十五人と長期浪人生十四人の計六十九人が、本来は合格ラインを上回っていたのに不合格とされたと認定。センター試験利用の入試での不正も新たに確認した。また、前学長や前理事長の指示で特定の受験生の順位を高める調整が行われたことも認定。前学長の「関係者なので」との発言で不合格とする方向だった受験生が合格したケースもあった。

 対策弁護団の角田由紀子弁護士は会見で、「(不当に不合格とされた)人数の多さに驚いている」とあきれながら、文科省が不正が疑われる大学名を公表しなかったことも批判。「受験生には出願期限があり、自分が受ける大学がどんな状態なのかわからない状態で中ぶらりんにするのは残酷だ。文科省は不安を解消する責任がある」と訴えた。 (原尚子)

 

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