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【社会】

本来合格50人、入学認める 東京医大方針 今年の受験生

 東京医科大が今年の入試で本来合格ラインを上回っていたのに、不正の影響で不合格となった受験生五十人に対し、来年四月の入学を認める方針を固めたことが二十四日、関係者への取材で分かった。昨年の本来合格者十九人については、難しいとの意見が出ているもようだ。東京医大は五十人のうち入学希望が多数に上った場合は、来年の一般入試の募集人員減も検討。十一月上旬をめどに対応を正式発表する。

 文部科学省による医学部入試の緊急調査では、東京医大以外にも複数の大学で女子や長期浪人生の扱いなどに不正があった疑いが出ている。今後、受験生への対応が必要となれば、東京医大の方針を参考にする大学もあるとみられる。

 東京医大の不正入試問題を検証している第三者委員会は二十三日、医学部医学科の一般入試と大学入試センター試験利用型入試で、本来合格していたと判断される受験生が今年は五十人、昨年は十九人いたとの第一次報告書を公表。少なくとも今年の該当者には、来春入学できる地位を認めるべきだと提言していた。

 一方、昨年の受験生分については、大学側の判断に委ねるとし、「過去の入試結果を入学時点の学力と考えられるのか検討が必要」とも記載。関係者によると、こうした見解を踏まえ、昨年の該当者の入学を認めるのは難しいとの意見が学内で強く、取り扱いを慎重に検討しているという。

 東京医大は不正がなかった場合の合格者名簿を第三者委から既に受け取っており、今後、五十人に連絡を取って入学希望の有無を確認する。ただ、医学部は医師数の過剰などを避けるため定員増が難しい事情があり、希望者が多くなった場合は、来年の一般入試の募集人員を減らして調整することなども検討する。

 東京医大の入試要項によると、医学部医学科の定員は一学年百二十人で、うち一般入試分は七十五人。ここから募集人員を減らせば一層の狭き門となり、来年の受験生の動向にも影響を与えそうだ。

 

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