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【社会】

女川1号機、廃炉へ 東北電 34年経過、事故対策困難

東北電力が廃炉の方針を固めた女川原発1号機

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 東北電力が、停止中の女川原発1号機(宮城県石巻市、女川町)を廃炉にする方針を固めたことが二十五日、分かった。運転開始から三十四年が経過した出力が小さい原子炉で、再稼働しても採算が見込めないことや事故対策工事の難しさから決断した。

 原田宏哉社長が同日午後に県庁を訪れ、村井嘉浩(よしひろ)知事に説明し、その後本店で記者会見する。副社長が地元市町にも伝える。

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 女川1号機(出力五十二万四千キロワット)は一九八四年六月に営業運転を開始し、同社の保有する四基の中で最も古い。東京電力福島第一原発事故後に策定された新規制基準で、原発の運転期間は原則四十年とされており、廃炉とするかが焦点だった。

 原田社長は九月二十七日の定例記者会見で、1号機は設計がやや古く、事故対策工事が難しいことなどから、「廃炉も選択肢の一つ」と言及。「安定供給や経済性などの観点から総合的に評価していく」としていた。

 女川原発は東日本大震災が発生した二〇一一年三月十一日、運転していた1、3号機と、原子炉を起動中だった2号機が自動停止。津波により敷地の一部が浸水した。

<女川原発> 東北電力が宮城県女川町、石巻市に所有する原発。1〜3号機は全て沸騰水型軽水炉(BWR)。出力52万4千キロワットの1号機は1984年、いずれも82万5千キロワットの2、3号機は95年、2002年にそれぞれ営業運転を開始した。東日本大震災では2号機原子炉建屋地下への津波浸水などの被害が出た。現在、海抜29メートルの防潮堤建設を含む事故対策が進行中。東北電は13年12月、2号機について、震災で被災した原発では初めて新規制基準への適合性審査を原子力規制委員会に申請し、議論が続いている。原田宏哉社長は9月、1号機の廃炉の可能性に言及した。

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