東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

東京医大不正 救済は最大63人 来年の入試枠充当

不正入試問題への対応について記者会見する東京医科大の林由起子学長(右)と小西真人入試委員会委員長=7日、東京都新宿区で

写真

 東京医科大(東京都新宿区)は七日、東京都内で記者会見を開き、今年と昨年の医学部医学科の不正入試で、本来なら合格ラインを上回っていたのに得点操作で不合格とされた女子や男子浪人生らのうち、来春入学の一年生として最大で六十三人の追加合格を認めると発表した。来年の一般入試枠(定員七十五人)とセンター利用入試枠(同十五人)を充てる。両入試枠の募集人数が大幅に減少する可能性があり、受験生への影響は必至だ。

 同大は学内の入試委員会で、性別や受験回数などの属性を記載しない資料を使用し、全受験生の得点を不正操作がなかった状態に復元した新合格者名簿を作成。復元前の合格者の最低点を上回る受験生を、合格の可能性があったものとして入学の意思確認対象者とした。該当者は一般入試、センター利用入試、推薦入試の全入試方式を合わせて今年六十九人、昨年三十二人の男女計百一人に上った。

 同大は近日中に百一人へ一斉に連絡し、今月三十日までに入学意思の確認を終える。入学を申し出た人の中から、今年と昨年の各入試枠の新合格者名簿で成績順に本来の定員に達するまで合格者を救済。それが最大で六十三人になるという。十二月上旬に個別に連絡する。下位の人は入学の意思を示していても救済しない。

 来年の一般入試とセンター利用入試の募集人数は、追加合格者を定員から差し引いて対応。具体的な人数は十二月上旬に公表する。すでに出願が始まっている推薦入試は例年通り実施する。

 会見に出席した林由起子学長は「当事者の方や関係者に改めておわびを申し上げる」と謝罪した。

 同大の第三者委員会が先月に公表した第一次報告は、二年間で女子五十五人、男子十四人の計六十九人が不正に不合格になったと認定。今回の再判定では百一人と大幅に増加した。これについて林学長は「高校調査書の二〇一七年分が廃棄されるなど考慮できない要素があり、判定基準がゆるくなった」と説明した。

 同大は会見で、属性による不利な扱いは女子と長期浪人生のみとしていたが、再判定の結果、高卒認定(旧大検)資格での受験生も一人含まれていたことも初めて公表した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報