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【社会】

保育の現場 潜む虐待 突き飛ばす、怒鳴る、差別する

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 乳幼児を預かる保育施設で、保育士が子どもを突き飛ばす、怒鳴るなど不適切な対応をするケースがあることが、保育士らの労働組合「介護・保育ユニオン」(本部・東京都世田谷区)が初めて実施したアンケートで浮かび上がった。人手不足で余裕をなくしている様子が背景にうかがえる。 (奥野斐)

 アンケートは今年六〜八月、関東や東北地方の保育施設で働く組合員にインターネットで実施し、二十五人が回答。職場で保育士や職員が虐待に当たるような行為をしたのを見たことがあるか尋ねると、二十人が「ある」と答えた。

 「言うことを聞かないからと三歳児にいすを投げる」「食事を無理やり口に詰め込む」「園児を差別する」「動画サイトを見せて放置する」。また、「園長が子どもの前で職員を怒鳴る」など面前DVのような場面も報告された。

 自分自身が感情的に対応してしまった経験も、十人が認めた。原因として「一人で二十人以上の子どもを見ていた」「休憩が取れず、サービス残業が多い」「先輩のパワハラがあった」などストレスを抱えていたことを挙げる人が多かった。「子どもがかわいいと思えない時がある」と打ち明けた人もいた。

 ユニオンの担当者、池田一慶(いっけい)さん(39)は「行政の定める保育士の配置人数は少なすぎ、過重労働で保育士が追い詰められている」と分析する。

 

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