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【社会】

放射能測定マップ反響 自費出版、異例1万部準備

自費出版された「図説17都県放射能測定マップ+読み解き集」

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 東京電力福島第一原発事故による放射能汚染の状況を調べてきた市民グループ「みんなのデータサイト」が十一月に発行した本「図説17都県 放射能測定マップ+読み解き集」が売れている。自費出版では異例の一万部超えを目指す勢い。出荷作業に追われるメンバーらは、大手の書店でも買えるように準備を始めた。 (山川剛史)

 本は全てカラーのA4判二百ページ。青森県から静岡県までの十七都県で、延べ約四千人が計約三千四百カ所で土壌を集め、各地の市民測定所が調べた放射性セシウムの濃度を都県別の地図にした。事故から百年後の二一一一年まで、濃度がどう推移していくのか広域の予想図も付けた。

 福島第一原発から放出された膨大な放射性物質が、どんなルートで流れて汚染拡大につながったのか図表付きで解説。各地の市民測定所が、農作物や山菜、魚などの測定結果や国などの公表データを分析したコラムも収録している。

第2版の発送作業に追われる「森の測定室滑川」メンバーたち=埼玉県滑川町で

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 グループは当初、出版費用二百五十万円をネットによる寄付(クラウドファンディング)で集め、二千部を発行し、応援者にお礼として送る計画だった。九月十九日付の本紙「こちら原発取材班」欄で計画を取り上げたのを機に応援者が急増し、予定の二・五倍となる六百二十七万円(千二百八十八人)が集まった。

 初版の発行を三千部に増やしたものの、勢いは止まらず。グループのホームページや電話による注文で第二版の三千部も完売の見通しとなった。

 メンバーの小山(おやま)貴弓さん(54)によると、書店に「この本を扱っていないか」との問い合わせが相次ぎ、福島市と名古屋市の書店に置き始めた。店頭では一冊二千五百円(税込み)。今後、複数の大手書店でも買えるように準備を進めているという。

 小山さんは「農協や企業からのまとまった注文や、首都圏の汚染度の高い地域の方々からの注文が増えている。原発事故の影響を、市民自らが多角的に検証した点が評価されているのでは」と、反響の大きさを分析。一万部という目標を「遠からず達成できるのではないか」と話した。

 本の注文は、グループのホームページ(https://minnanods.net/)から。

 

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