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【社会】

多くの謎、捜査続く 世田谷事件

現場に残されていたマフラーとヒップバッグのレプリカ(手前)

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 二〇一〇年に殺人罪の公訴時効が撤廃され、警視庁は延べ二十七万人を超える捜査員を投入し、捜査を続けている。今月十四日には当時の現場周辺を再現した動画もホームページで公開し、情報提供を求めている。現場や周辺に残された謎から事件を振り返る。

 <1>遺留品

 若者が好みそうなラグランシャツ、蛍光ペンなどの赤い塗料が付いたヒップバッグ、凶器の包丁、ハンカチ、指紋…。遺留品の多さが事件の特徴だった。

 なぜ犯人は証拠を残したのか。捜査関係者は頭を悩ませる。「犯行後、すぐに出国する計画なら…」「血の付いた服や凶器は処分に困る。残したまま逃げた方が楽だったのでは…」

 <2>コーラでなく麦茶

 犯人は四人を殺害後、長時間現場にとどまったとみられる。トイレで大便をしたり、カップのアイスクリームを四個食べたりした跡があった。浴槽には書類が投げ込まれていた。

 ある捜査関係者は、犯人が飲んだとみられる麦茶に注目する。宮沢さん宅の冷蔵庫にはコーラと麦茶、ビールが入っていた。コーラは市販品で、麦茶はパックを入れて作ったものだった。

 なぜ犯人は麦茶を選んだのか。捜査関係者は「コーラを飲む習慣がなく、日常的にお茶を飲む男だったのではないか」と推理する。

 <3>対岸の地蔵

 二〇〇一年四月九日、現場の西側を流れる仙川の対岸に、宮沢さん宅を向くように、地蔵が置かれているのが見つかった。事件発生から百日目だった。

 地蔵は御影石製で高さ約六十センチ、重さ約二十キロ(台座含む)。捜査関係者は「誰がどうやってあの場所に持ってきて、何の目的で置いたのか」と首をひねる。

 情報提供は成城署捜査本部=電03(3482)3829=へ。

 

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