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【社会】漱石、成績トップクラス 旧制第一高等中学校時代 恩師の手帳発見
夏目金之助(漱石)一学期八十点、二学期九十点−。旧制第一高等中学校で教壇に立った福井県出身の哲学者松本源太郎が、教え子の成績を記した手帳が見つかった。漱石の帝国大学入学前の学業状況を示す資料は珍しく、中島国彦早稲田大名誉教授(日本近代文学)は「大変優秀で、勉学に励んだことがうかがえる貴重で興味深い資料」と評価する。県が七日、発表した。 手帳は、教師が時間割や成績を記入する通称「えんま帳」。漱石が一八八八〜八九年に受けた論理学の試験の点数とみられる数字が細かい字で書き込まれ、合計は約三十人の組で首位だった。 県によると、漱石が八四年に入学した東京大学予備門時代の成績は残っているが、第一高等中学校時代の成績が判明するのは初めて。別ページには隣の組に在籍した俳人正岡常規(子規)の点数も「七十四点、八十二点」と記載されている。 松本のひ孫が二〇一五年、当時の日記などと共に出身地の福井県越前市に寄託し、県立こども歴史文化館が内容を調査。四十四冊ある日記には、一八九九年に熊本県の旧制第五高等学校の教頭となった松本と、英語教師として同僚となった漱石が互いを訪ね合って交流する様子が記されている。 調査に協力した中島さんは「日記も熊本時代の漱石の知られていない伝記資料として貴重だ」とし、同館と越前市は解読できていない部分の日記の調査を進める。 松本の手帳や日記などの資料計五十八点は、今月十日から同館で、二十五日からは武生公会堂記念館(越前市)で公開される。
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