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【社会】

勤労統計不正 無料電話混乱、あやふや回答

 厚生労働省が「毎月勤労統計」の不正調査問題に対応するため設置した無料の電話相談で、問い合わせが殺到して電話がつながりにくい上に、失業給付などが追加支給されるかなどの具体的回答が得られないため、混乱を招いている。

 不正な統計を基に算定した雇用保険や労災保険などの過少支給の対象者は延べ2000万人近く、総額は537億円に上る。

 雇用保険の問い合わせ先にかけた東京都足立区の男性(68)は12日午前9時ごろから何度も電話し、やっと昼すぎにつながった。自分の失業給付期間を伝えた上で、追加支給の対象となるか、対象となる場合の支給額などを尋ねた。すると対応した女性に「自分たちは委託で対応しているので質問には答えられない。厚労省に聞いてほしい」との返答を受けたという。

 厚労省職業安定局によると、電話相談は全国のハローワークと労働基準監督署がもともと委託しているコールセンターに追加で業務委託しているほか、同省職員が受けている。委託は約100人、職員は約30人体制。12日は午前中からつながりづらい状況が発生したという。この電話相談では、相談者から給付の種類や期間を確認するが、「追加支給の可能性がある」「追加支給がある場合は文書で通知が送られてくる」などの説明にとどまる。個別の額は複雑な計算をするため、コンピューターシステムの改修が必要としている。

 具体的な回答が得られなかったことに男性は「何の意味もない。税金の無駄遣いをするなと言いたい」と憤る。担当者は「受給者にしてみたら歯がゆい話だが、個別の額はシステムの改修が必要だと粘り強く申し上げている」と話す。 (渡辺聖子)

 

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