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【社会】

バーで語り合う「性」 TENGAが14〜16日、都内に開設

「BARAGNET」のプレオープンイベントには女性の姿が目立った。明かりをともした「TENGA」がおしゃれな雰囲気=東京都内で

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 スタイリッシュなアダルトグッズで知られる性具メーカー「TENGA(テンガ)」(東京都港区)が、性に関する話題を気兼ねなく語り合えるバー「BAR AGNET(アグネット)」を都内に期間限定で開設する。同社が理念に掲げる「性を表通りに」を体現する試みだ。

 期間は十四〜十六日の三日間。申し込みは応募者多数で既に締め切った。一月末のプレオープンイベントには、メディア関係者や一般の応募者らが参加。松本光一社長(51)が「今日はいろいろな話ができればいいと思います。楽しみましょう」と呼び掛けた。テーブル上には、看板商品の男性用マスターベーショングッズ「TENGAディープスロート・カップ」の形をした照明がともされ、おしゃれな雰囲気を醸し出した。

 二〇〇五年に世に出したTENGAは、松本社長がアダルトショップに入った時に感じた違和感から生まれた。「他の店では商品はきれいに並び、メーカー名も分かるのに、アダルトグッズはデザイン性もなく『不安になる棚』だった。マスターベーションはわいせつで特殊なことというのは間違っている」

 TENGAは漢字で「典雅」。上品でみやびなさまを表す言葉だ。海外進出も視野にローマ字表記で発売し、現在は女性向けの商品も開発する。全商品の累計出荷数は昨年七月に世界六十カ国で七千万個を超えた。

 バーの参加申し込みは予想外に女性も多かった。プレオープンに来た埼玉県本庄市の大学生樋口鞠音さん(22)は「性に良いイメージがないのを疑問に思っていた。話題にしないほうが良いという空気から、性欲が飽和して悪い方にいってしまう」と考える。千葉県の自営業男性(28)は「性のイメージはまだ暗いし、話しても下ネタになってしまう。もっとオープンにしてもらえたらいい」と今回の企画に期待を込めた。

 バーのプログラムで「性のお悩み相談室」を担当する岩室紳也医師は「私はいつも、アダルトビデオは五人以上で見ろと言っている」と半ば真面目に提案する。「マスターベーションは自然に覚えるのではなく、先輩や誰かから学ぶことが多い。複数で見れば過激な描写も『これはありえない』と学べる。性の話は恥ずかしい人もいるが、一人一人が自分の思いを語れる性教育が理想だ」 (神谷円香)

 

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