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【どうなった?ニュースその後】

お台場の『大観覧車』なくなる!?(東京都江東区) 新計画メド立たず“延命”

2009年12月15日

23区初のアウトレット施設を目玉にリニューアルしたヴィーナスフォート=東京都江東区で

写真

 「あの観覧車がなくなっちゃうの」

 東京・お台場のランドマークとして親しまれる大観覧車が、用地の賃貸契約切れを控え、今年いっぱいで営業を終えることになったというニュースは、多くの人たちをがっかりさせた。だが、新たな施設計画の先送りが決まったことで一転、観覧車を含めた「パレットタウン」の施設は当面、維持されることになった。

 「しばらくは観覧車のある風景は変わらないと思います」。運営する三井物産の広報担当者は、「土地オーナーが代わるという流動的な要素はあるが、すぐになくなるということはない」と今年いっぱいでの営業終了はなくなったと説明。「十年来、親しんでいただき、ありがたいこと」と付け加えた。

 観覧車がある「パレットタウン」は一九九九年に開業した。臨海副都心の開発が急ピッチで進んだ九〇年代後半はバブル崩壊の後遺症がまだ色濃い時期で、土地所有者の東京都は進出事業者探しに苦戦。このエリアを売却や長期貸し付けではなく、十年間の期間限定で貸し出すこととなり、期限後に撤去可能な施設で事業展開してもらう条件で、進出企業を募った。

 これに応じた森ビルと三井物産が共同で開発したパレットタウンは、お台場一帯でも集客力の高いエリアに成長。中でも完成当時世界一の高さを誇った大観覧車は、現在まで変わらぬ人気ぶりだ。

 しかし、賃貸契約期間は来年五月で満了。このため昨年十月、都は約七万九千平方メートルの土地を森ビルとトヨタ自動車に売却することを発表した。両社は二〇一三年までに、オフィスやホテルなどが入る地上二十三階建ての高層ビルを建てる事業計画を示した。

 契約上、現在の施設は取り壊し、土地は更地にしていったん都に返却される予定だったが、「ランドマークとして愛されてきた観覧車の持つ意味は大きい」(森ビル)と、新計画にも観覧車の設置は盛り込まれた。

 しかし、昨秋以降経済環境が急速に悪化。両社は地主の都に対し、計画を見直す意向を伝え、「今のパレットタウンを当面の間使いたい」と申し出た。都も「現施設もにぎわっている。より良い計画を作る間、継続してもらう方がよい」と承諾した。

 街開きから十年が経過したパレットタウン。森ビルは「今後のにぎわいづくりの起爆剤にしたい」と今月十一日、商業施設「ヴィーナスフォート」をリニューアルオープン。集客の目玉として二十三区初のアウトレット施設を造るなど、既存施設のブラッシュアップを図る。しかし、この“延命”がいつまでになるのか。都や事業者側は「これからの協議」とし明示していない。 (小林由比)

あのとき

 二〇〇八年十月、東京都は東京湾岸の「臨海副都心青海ST区画」を森ビルとトヨタ自動車に譲渡することを発表した。開業十周年となるパレットタウンにあり、お台場のランドマークとして親しまれてきた大観覧車は今年いっぱいで営業を終了し、更地とするため撤去されることになっていたが…。

 

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