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【絶景を行く】

夏(中)メジロの水浴び(神奈川県秦野市) 緑陰に豪快一休み

写真

 神奈川県秦野(はだの)市の権現(ごんげん)山バードサンクチュアリの水場で七月下旬、豪快に水浴びをするメジロ。緑陰に水しぶきが飛び散り、涼しげな光景が印象的だ。野鳥にとって水浴びは暑さ対策ではなく、羽毛の汚れを落とすため。飛ぶためには毎日、羽毛の手入れが欠かせない。メジロの群れは終日、次々に飛来した。清涼感あふれる動作に癒やされた。

 バードサンクチュアリは権現山(標高約二四三メートル)の山頂にある野鳥の憩いの場所だ。自然林の中に直径約一メートルの人工的な水場が造られ、水飲みや水浴びなどで飛来する鳥をいつでも見ることができる。鳥を脅かさないよう、丸太を積み上げて壁のようにした施設があり、その壁の窓から観察する。

 メジロは留鳥として、この山に一年中生息する。目の周りが白く、黄緑色をしたかわいい小鳥だ。梅の蜜を吸う時、ウグイスによく間違われる。全長は一二センチほど。

 今は野鳥の繁殖期も終盤で、巣立ちしたヒナが元気に飛び回っていた。他に水場に来た野鳥はキビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリなど。半数は巣立ちビナ。人気のキビタキは三羽が何度も飛来したが、親は現れなかった。

 同じ山頂にある展望台からは三六〇度の情景が素晴らしい。西は富士と箱根の山、南は相模湾と伊豆大島、東は横浜や東京のビル群、北は丹沢山塊。周辺は弘法山公園として整備され人気のハイキングコースだ。

 葉が茂って野鳥の姿が見えにくい盛夏は、水場での観察もお勧め。秋は渡り途中のキビタキやオオルリ、エゾビタキなどが飛来する。冬はジョウビタキとルリビタキなど。春も渡り途中の夏鳥。四季を通して楽しめる探鳥地だ。 (堀内洋助)

◆撮影データ

ニコンD850 AF−Sニッコール500ミリf4 250分の1秒 絞り開放 ISO1600

◆交通アクセス

 電車は小田急線秦野駅下車、北口から徒歩で約45分。弘法山入り口から登山道に。またはタクシーで浅間山駐車場まで行き(約10分、片道約1300円)、登山道を5分ほど登ると権現山バードサンクチュアリ。

 車は国道246号の「名古木宮前」交差点から弘法山公園方面に向かい、浅間山駐車場へ。駐車場(十数台)は無料。問い合わせは、秦野市観光課=電0463(82)9648=へ。

<ほりうち・ようすけ> 東京新聞カメラマン。「富士異彩」と「渡良瀬有情」取材班で新聞協会賞を受賞。本紙に写真企画「探鳥」を連載して22年目に。

 ◆紙面へのご意見、ご要望は「t-hatsu@tokyo-np.co.jp」へ。

 

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