東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。
世界遺産・ポンペイ展開催中

トップ > 政治 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

甘利経済再生相が辞任 100万円受領認める

記者会見で閣僚辞任の意向を表明した甘利経済再生相=28日、内閣府で(坂本亜由理撮影)

写真

 甘利明経済再生担当相(66)=衆院神奈川13区=は二十八日午後に記者会見し、週刊文春に報じられた金銭授受問題を受けて辞任を表明した。千葉県内の建設会社側から計百万円を大臣室などで受け取ったことを認めた上で、政治資金として処理されていたと説明。秘書がこの会社から五百万円を受け取り、うち三百万円を使い込んでいたことを明らかにし、監督責任を辞任理由に挙げた。重要政策を担う政権中枢の閣僚の辞任は安倍晋三首相にとって大きな打撃で、政権運営への影響は必至だ。

 首相は辞表を受理し、後任に石原伸晃元環境相(58)=衆院東京8区=を充てた。閣僚の辞任は二〇一二年末の第二次安倍内閣発足以降、四人目。

 甘利氏は会見で大臣室で一三年十一月、神奈川県大和市の地元事務所で一四年二月にそれぞれ五十万円ずつを建設会社から受け取ったと認めた。いずれも秘書に適切に処理するよう指示し百万円は一括して一四年の政治資金収支報告書に記載されていたと説明した。

 一方、地元事務所長の秘書が一三年八月に建設会社の総務担当者から五百万円を受け取り、うち三百万円を私的に使っていたことを明らかにした。残りは百万円を献金処理し、もう百万円は系列の地元県議への献金として処理した。

 この事務所長は調査を担当した弁護士に「自腹でしなければならない支払いなどに使った。誘惑に負けた」と証言。事務所長と別の秘書一人が建設会社から飲食の接待を受けていたことも認め、二人は二十八日付で事務所を辞めた。

 甘利氏は辞任の理由に関し、秘書の監督責任に加え「安倍政権の足を引っ張るのは耐え難い」と、国会審議への支障に触れた。議員辞職は否定した。建設会社は企業献金が禁じられている赤字企業の可能性があり、受け取った現金は全額返還する考えも示した。

 首相は甘利氏の辞任表明を受け、官邸で記者団に「残念だが、甘利氏の意思を尊重した。任命責任は私にある。こういう事態になったことを国民に深くおわびしたい」と述べた。

 甘利氏は衆院当選十一回で一九九八年に小渕内閣の労相で初入閣。菅義偉(すがよしひで)官房長官とともに安倍首相の最側近として、第一次安倍内閣で経済産業相、第二次、第三次内閣で経済再生担当相に就いてきた。

 

この記事を印刷する

PR情報