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【政治】

菅氏、高高度防衛ミサイルの配備「検討」 費用膨大で防衛予算増も

記者会見に臨む菅官房長官=8日、首相官邸で

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 菅義偉(すがよしひで)官房長官は八日の記者会見で、米軍の地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の国内配備を検討する考えを表明した。北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、ミサイル防衛(MD)の強化にさらに乗り出す可能性に言及した。導入されれば防衛予算がさらに増えることになりかねない。

 安倍政権は北朝鮮や中国を念頭に安全保障環境が悪化していると繰り返し強調。安全保障関連法が三月末までに施行されるのをにらみ、二〇一六年度予算案では、イージス艦など最新鋭の高額な武器購入を増やし、防衛費は当初予算案単独で初めて五兆円を超えた。北朝鮮によるミサイル発射を機に、政府は膨大な予算がかかるとされるTHAAD導入の検討も急ぐ。

 THAADは、落下段階に入る短・中距離弾道ミサイルを撃ち落とすシステムで、自衛隊が保有する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)では届かない高度で迎撃できるとされる。中谷元・防衛相が昨年十一月に、導入検討を初めて表明した。

 菅氏は八日の記者会見でTHAAD配備について「現段階で具体的な計画はない」としながらも「国民を守るため、米国の先進的な取り組みや装備品を研究しつつ検討を加速したい」と述べた。一三年十二月に閣議決定した国防の基本的な方針となる防衛大綱ではMD強化を掲げていることも強調した。 (関口克己)

 

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