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【政治】

待機児童増加で「うれしい悲鳴」 首相、撤回せず

民主党の山尾志桜里氏(左)の質問を聞く安倍首相(右)=29日、国会で

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 安倍晋三首相は二十九日の衆院予算委員会で、待機児童の増加をめぐり「女性の就業者が増えたから無理もない。うれしい悲鳴だ」とした発言の撤回を拒否した。民主党の山尾志桜里氏が撤回を求めたのに対し「待機児童が増えてうれしいと言うわけがない」と反論した。

 首相は昨年十一月に「今年、待機児童は前年より増えてしまった。(第二次)安倍政権発足以来、女性の就業者が九十万人以上増えたから無理もない。その意味でうれしい悲鳴ではあるが、『待機児童ゼロ』は必ず成し遂げなければならない」と述べた。

 山尾氏が首相発言を取り上げたのは三回目。保育所に子どもを預けられず、政府の対策の不備を批判するインターネット上の投稿に支持が集まっていると紹介し「待機児童の当事者、それに対して広がる共感の声を知っても発言を撤回しないのか」とただした。

 首相は「待機児童が増えたことを『うれしい悲鳴』と言ったことはない。『その意味』とは、就業者が増えたというところに置いている。普通の読解力があれば分かる」と述べた。

 「うれしい悲鳴」には、予想以上に喜ばしい出来事を歓迎しつつ、多忙になることを嘆く意味がある。首相発言は待機児童増も歓迎しているようにも受け取れるため、生活のために就労を余儀なくされている母親らからは「首相は浮かれている場合ではない」との反発が出ている。 (我那覇圭)

 

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