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【政治】

本紙掲載・佐藤さん政治まんが 鳩山元首相に聞く「風刺や批判 愛を感じた」

佐藤正明さんの新著を手に政治と風刺について話す鳩山由紀夫元首相=東京・永田町で

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 本紙朝刊で連載している佐藤正明さんの政治風刺漫画の傑作選「まんが政治VS政治まんが−七人のソーリの一〇年」(岩波書店)。佐藤さんが傑作選の中で「政治まんがに最も貢献してくれた政治家」として挙げた鳩山由紀夫元首相に、風刺するメディアと政治家の関係を聞いた。 (清水俊介)

 −長く風刺の対象だったが、不愉快に感じたか。

 「あまり不愉快に感じたことはない。佐藤さんの漫画は、風刺をしながら、どこかに愛情を感じる。批判されているはずの人間が笑ってしまうようなところがある。風刺の対象にしてくれることはうれしいことだ」

 −風刺や批判に対して、権力者はどうあるべきか。

 「権力者は批判にさらされるもので、むしろ批判もよしとしたいと思っていた。私は、意のままに政治を動かすような権力者のイメージは持っていなかった。本来、権力者は国民の意思に沿う仕事をすればいい」

 −政治家には、風刺や批判を受け流すユーモアのセンスも重要になってくる。

鳩山元首相が選んだ1枚。2009年9月15日掲載の「あした出航」。鳩山政権発足を前に、政権の実権は小沢一郎幹事長(当時)が握っていることを暗に示した

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 「私は記者とも仲良くし、ユーモアを持って接したかった。例えば、毎日同じことを聞かれると『少しは違うことをしゃべってあげたい』と思ってしまう。そのサービス精神が失敗の原因だった」

 −今でも民主党政権の失敗が激しく批判される。

 「自分の至らなさで、約束したことができなかったのは致命的。批判はその通りだと思う」

 −現在の政権とメディアの状況をどう見るか。

 「メディアはどんなことがあっても、政権に対して一定の距離を保たなければいけない。本来なら厳しく批判するべきところでも、今は政権に追随するような報道が多過ぎる。政権側の圧力もあるだろうし、メディア側の自主規制もあるだろう。悲観的だ」

 

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