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【政治】

政治資金パーティーで白紙領収書「慣行」 菅、稲田氏認める

参院予算委で共産党の小池晃書記局長が示した、稲田防衛相の白紙領収書の資料=6日午後

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 参院予算委員会は六日、二〇一六年度第二次補正予算案に関する二日目の基本的質疑を行った。菅義偉官房長官と稲田朋美防衛相は、出席した政治資金パーティーで支払った会費を巡り、主催者から白紙の領収書を受け取って、金額や日付は後から自らの事務所で記入する「慣行」があることを明らかにした。

 共産党の小池晃書記局長が、同じ筆跡で金額などが書かれた領収書を政治資金収支報告書に添付していることを指摘し、両氏が事実を認めた。政治資金規正法を所管する高市早苗総務相は「規正法に領収書の作成方法は規定されておらず、法律上の問題は生じない」との見解を示した。

 菅氏は白紙の領収書を交わす理由について、多くの出席者がいる政治資金パーティーで短時間に領収書を作成することが難しいと説明。「主催者の了解のもとに参加者が内容を記載することがある。(金額の)水増しは一切していない」と強調。稲田氏も慣行は「しばしばある」と認め、パーティー受付が混乱するのを避ける目的で、問題はないとの考えを示した。

 小池氏は「金額が白紙のものを世間では領収書と言わない。規正法の根幹がガタガタだ」と批判した。

 菅氏は六日午後の記者会見で「指摘を受けないよう気をつけていく方法を考えたい」と、領収書のやりとりを見直す考えを示した。

 小池氏によると、菅、稲田両氏の二〇一二〜一四年の政治資金収支報告書に添付された領収書のうち、菅氏は約二百七十枚(計千八百七十五万円)、稲田氏は約二百六十枚(計五百二十万円)について、金額などの筆跡が同じで、白紙で受け取っていたとみられるという。

 小池氏は高市氏も同じ行為をしていたと指摘。高市氏はパーティー主催者として白紙の領収書を渡していたことを認めた。 (横山大輔、木谷孝洋)

◆総務相の見解は矛盾

<市民団体「政治資金オンブズマン」共同代表の上脇博之神戸学院大教授の話> 領収書は支出を証明するもので、金額や年月日、ただし書きは発行元が書き込まなければ証明にならない。総務省もこうした解説をしており、社会常識から見ても「問題ない」とする高市早苗総務相の見解は明らかに矛盾している。白紙に書き加えていいのであれば、収支報告書に添付する意味はなく、理解に苦しむ。

 

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