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【政治】

政権への信任なき2勝 「小池劇場」に便乗 故鳩山氏弔い合戦

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 参院選後、初の国政選挙となった衆院二補選で、自民党が「二勝」した。ただ、東京10区は小池百合子都知事に対する「信任投票」の色彩が濃く、福岡6区は故・鳩山邦夫元総務相の「弔い合戦」になった。いずれも安倍政権が直接的に信任されたとは言い難い勝利だった。 (大野暢子、我那覇圭)

 小池氏の都知事転出に伴う東京10区補選で勝利した若狭勝氏は、選挙戦で「小池知事のやり方が問われる選挙だ」「都政と国政の橋渡し役になる」などと強調。「アベノミクス」など安倍政権の政策を訴える場面はほとんどなく、二十二日夜の最後の訴えでも環太平洋連携協定(TPP)や改憲に触れなかった。

 小池氏は若狭氏を後継指名し、告示日の第一声にも最後の訴えにも駆け付けた。都知事選で若狭氏とともに党の方針に反して小池氏を応援し、党都連から離党勧告を受けた豊島・練馬区議計七人が、若狭氏支援の中心を担った。

 そもそも自民党が若狭氏を公認したのは、小池氏と関係修復を図るためだ。対立を続けたままでは「小池新党」の動きがかえって注目を集めるとの計算もあった。若狭氏は小池人気に乗って圧勝。自民党内からも「自民、公明への支持で勝てたわけではない」(関係者)との本音が漏れる。

 福岡6区では、自民党は県連が推した候補を破った故鳩山氏次男の二郎氏を追加公認した。当初から鳩山氏が圧倒的に優勢だとみていたのに告示前に公認しなかったのは、麻生太郎副総理兼財務相ら県選出の党所属国会議員のほとんどが対立候補を支持したからだ。地元への配慮だったとはいえ、分裂選挙を回避する調整力を欠いたとも言える。

 自民党は四月の衆院北海道5区補選では無所属の野党統一候補の善戦を許し、京都3区補選では不戦敗。補選でのすっきりした勝利から遠のいている。自民党の二階俊博幹事長は今回の二補選の結果を受け、党本部で記者会見し、早期の衆院解散・総選挙に関し「日本中で自民党が支持されているかは慎重に検討して対応すべきだ」と述べた。

 民進党は二補選で安倍政権の経済運営や年金・介護政策を批判。国政選挙の初陣だった蓮舫代表は街頭演説で「次世代に借金を押し付ける無責任な政治はやめるべきだ」と国政の課題で論戦を挑んだが、支持を集められなかった。

 民進党は共産、自由、社民の野党三党からの推薦を断り、蓮舫氏が街頭で他党幹部と並び立つことはなかった。三党内には不満もくすぶっている。

 

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