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【政治】

日ロ首脳会談 北方領土問題「1対1で95分」

会談冒頭、握手を交わすロシアのプーチン大統領(左)と安倍首相=15日午後、山口県長門市で(代表撮影)

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 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は十五日夜、首相の地元・山口県長門市内の温泉旅館で会談した。両首脳は焦点である北方領土問題を巡り、平和条約交渉や共同経済活動などについて、通訳だけを交えて協議。ロシア側の説明によると、これに先立つ同席者を含めた少人数会談では、プーチン氏がウクライナ危機後に中断している外務・防衛閣僚協議(2プラス2)の再開を提案、日本側と合意した。十六日は舞台を東京に移して再会談する。 

 通訳だけを伴った会談は九十五分。この後、首相は「(北方四島)元島民の故郷への自由訪問、四島での日ロ両国の特別な制度の下での共同経済活動、平和条約について率直かつ突っ込んだ議論を行った」と記者団に語った。

 タス通信によると、両首脳は共同経済活動について協議に入ることで合意。ロシアのウシャコフ大統領補佐官はその活動について「ロシア法の下で行われる。列島はロシア領土だ」と述べた、協力分野は漁業や観光、医療、環境保護などを挙げた。十六日の首脳会談後、これらを盛り込んだ文書が発表されるとの見通しも示した。

 首相同行筋は共同経済活動に関して「日本の法的立場は害されないことが前提だ」と説明した。領土問題などを巡る会談の結果をどのように発表するかなどについて、両政府は十六日午後の首脳会談まで、ぎりぎりの調整を続ける。

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 共同経済活動は、プーチン氏が希望。日本側は、ロシアの主権を認めていないため、ロシア法を適用しない形での活動を模索している。

 このほか、首相は北方領土の元島民から託された手紙をプーチン氏に渡したことも記者団に明らかにし、「その場でプーチン氏は読んでいた」と述べた。

 少人数会談では、両首脳は日ロの防衛交流や国際情勢を協議。プーチン氏は、米国主導のミサイル防衛(MD)システムに懸念を伝達。首相は「周辺国や地域に脅威を与えるものではない」と理解を求めた。岸田文雄外相と世耕弘成ロシア経済分野協力担当相、ロシアのシュワロフ第一副首相やラブロフ外相らが同席した。

 

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