東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

首相、施政方針で「土佐のハマグリは今も大きな恵み」 地元困惑「そんなに捕れない」

 安倍晋三首相が今国会の施政方針演説で、江戸時代に土佐(高知県)で始まったハマグリの養殖が「三百五十年の時を経た今も、高知の人々に大きな恵みをもたらしている」と話したことに対し、同県の漁業関係者から「ハマグリはそんなに捕れない」と困惑する声が上がっている。

 演説で首相は、土佐藩家老だった野中兼山(けんざん)が江戸から持ち帰った大量のハマグリを地元民に食べさせず、「子や孫に味わってもらいたい」と海に投げ入れたエピソードを紹介。兼山の行動を「未来を拓(ひら)く行動」とたたえ、「子や孫のため、憲法審査会で(改憲の)議論を深めよう」と訴えた。

 しかし、現在の高知県はハマグリの有名な産地とは言えない。同県漁業振興課によると、ハマグリの漁獲量は一九八六年の約十一トンをピークに減少しており、現在は四百キログラム程度。

 県内の主要産地・黒潮町の漁協関係者は「七十歳ぐらいの人は『昔は捕れた』と言うが…」と戸惑い気味。ハマグリは千葉県から稚貝を買って放流していると説明した。高知市内でハマグリ料理を売りにしている居酒屋も「店で販売しているのは千葉県産」と話す。

 千葉県漁業資源課によると、同県産のハマグリは年間およそ千八百トン捕れる。 (安藤美由紀)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報



ピックアップ
Recommended by