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【政治】

南スーダン、新たなPKO日報 治安急転「最悪を想定」

 南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊が、現地で起きた大規模戦闘後の昨年七月十日付で作った日報などの内容が新たに判明した。政府軍と反政府勢力間で銃撃戦が起きたことや戦車、ヘリコプターが投入されるなど、宿営地がある首都ジュバの治安が急速に悪化していく様子が生々しく記されている。防衛省が九日、民進党の会合で示した。

 日報には「戦闘への巻き込まれに注意」との記載のほか「情勢評価」と題されたページで、さらに治安が悪化する可能性に触れ「最悪のケースを想定した対応についても準備を検討することが必要」と記している。具体的な記載はないが、部隊が強い危機感を持っていたことがうかがえる。

 昨年七月十日付の日報やそれを反映させた内部向けの「モーニングレポート」によると、大規模戦闘は同七日、政府軍の検問を反政府勢力が強引に通過しようとして銃撃戦が起きたのがきっかけ。六月中旬以降、反政府勢力に対する嫌がらせや、政府軍兵士が殺害されるなどの事案が発生。七日の戦闘を「両派にフラストレーションがたまる中で突発的に発生した可能性」と分析した。

 八日夕には両派のトップが大統領府で協議中、周辺で銃撃戦が起きて黒煙が上がり、政府軍のヘリや戦車を確認。死者数を「約二百七十人の報道情報あり」と伝えた。九日にも宿営地南西方向で散発的な射撃があり、十日には近くのビルに戦車の砲撃が着弾。日報とともに民進党に示した資料には「流れ弾が宿営地に飛来した模様」との記載もある。

 防衛省は昨年七月二十一日、流れ弾の一部とみられる弾頭が自衛隊宿営地内で見つかったことを明らかにしている。

 フリージャーナリストが昨年七月七〜十二日の日報を情報公開請求し、防衛省は同十二月に廃棄済みとして不開示にした。その後、保管されていることが分かり今月七日に十一、十二日分を公表。この日の十日分に続き、残りも黒塗り作業が終わり次第、公表する方針だ。

 

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