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【政治】

「残業月100時間未満」論外だ 過労死遺族らが怒りの抗議

残業時間の上限規制に抗議する「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表(中)ら=15日、首相官邸前で

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 政府が導入を進める、月最大百時間未満などとする残業の上限規制について、過労死遺族らは十五日、首相官邸前で「許さない」と反対の声を上げた。

 十七日の働き方改革実現会議で、政府は「月最大百時間未満、二〜六カ月の月平均八十時間以内」を正式に決定する見通し。この上限は、脳と心臓疾患を労災と認定する目安の「過労死ライン」とほぼ重なる。

 「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表は「とんでもない話。容認するわけにはいかない」と批判。「今からでも止めようではありませんか」と呼び掛けると、拍手が起きた。

 この後、参議院議員会館では、家族会と過労死弁護団全国連絡会議、日本労働弁護団の共催で、反対集会が開かれた。

 電通の過労自殺の遺族代理人を務めた川人博弁護士は「今回の案は、住民に補償はするが、飛行は差し止めない、基地騒音問題のような考え方」との見方を示す。「労災保険を適用すれば命が戻ってくるのか。全くもって納得できない」と憤った。

 マイクを握った過労死遺族からは「過労死ラインを合法化し、死なせることがあれば、まさに殺人だ」「過労死を許すと言っているのと同じ」などと厳しい意見が相次いだ。

 小児科医の夫を過労による自殺で亡くした「東京過労死を考える家族の会」の中原のり子代表は「残業を八十時間しなくても命を落とし、健康を崩す方がいっぱいいる」と指摘。「私たちが求めているのは補償ではない。過労死ゼロを目指している」と訴えた。

 

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