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【政治】

PKO日報 揺らぐ文民統制 統幕幹部が非公表指示

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 南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を廃棄したとしながら、陸上自衛隊が保管していた問題で、岡部俊哉陸上幕僚長に保管の事実が報告されていたことが分かった。陸自はいったん公表を検討したが、防衛省統合幕僚監部の幹部が保管の事実を非公表とするよう指示したという。複数の防衛省幹部が十六日、明らかにした。稲田朋美防衛相は特別防衛監察の実施を指示し、全容解明を目指すが、野党は「隠蔽(いんぺい)に次ぐ隠蔽だ」と批判を強めている。

 制服組トップの河野克俊統合幕僚長は十六日の記者会見で「隠蔽は組織にとって致命的な打撃になるというのが私の信念だ」と強調。監察を受ける事態に発展したことを「深刻に受け止めないといけない」と述べ、防衛監察本部の調査に全面協力する考えを示した。岡部氏は同日夜の取材に、日報の存在を把握していたことを否定せず「(コメントを)控えさせてください」と述べた。

 日報の情報公開請求に対し、防衛省は現地部隊と上級部隊の陸自中央即応集団(CRF)で「廃棄済み」として、昨年十二月二日に不開示を決定した。しかし、稲田氏が同十六日に再探索を指示し、二十六日に統幕内で、電子データで発見。さらに陸自内でも、今年一月ごろまでは保管されていたことが新たに判明した。

 関係者によると、岡部氏への報告後、公表の検討に入った陸自に対し、統幕の「背広組」と呼ばれる防衛官僚が、保管の事実を公表しないよう指示したという。

 日報は二月に公開されたが、政府軍と反政府勢力の争いを「戦闘」と表現していることについて、野党が「武力衝突」としてきた政府説明との整合性を追及する事態になった。

 稲田氏はこの日の衆院安全保障委員会で「徹底的に調査し、改めるべき隠蔽体質があれば私の責任で改善していきたい」と強調。早期に説明責任を果たすよう追及する野党側に「監察で徹底的に調査する」との説明を繰り返した。

 

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