東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

福島事故 富岡町も避難解除 困難区域なお7市町村

 政府は一日、東京電力福島第一原発事故で全域を避難区域とした福島県富岡町への避難指示を、一部を除き解除した。今春に予定された四町村の解除は終了。復興に向けインフラ整備は進むが、住民帰還の動きは鈍い。放射線量が高く、原則立ち入り禁止の帰還困難区域は同町を含む七市町村で残り、同区域で居住を可能にする「特定復興拠点」の整備も課題だ。 

 富岡町では住民の帰還に向けて診療所や大型商業施設が整備された。三月三十一日には災害公営住宅の完成式が開かれ、宮本皓一(こういち)町長は「新たな町の本格復興がスタートする」と強調。避難先の福島県郡山市から四月下旬に引っ越す予定の石井綾子さん(65)は「先祖が住んだところを守っていきたい」と話した。

 三十一日に解除された浪江、川俣、飯舘三町村と、富岡町の四町村の解除対象住民は計約一万二千世帯、約三万二千人(二月末〜三月一日時点)。解除前、自宅に長期滞在できる準備宿泊への登録者は計約七百五十世帯、約千七百人(三月下旬時点)にとどまっており、実際に帰還する人は少ないとみられる。

 四町村の解除により政府が三月末を目標とした「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」の解消は、福島第一原発が立地する双葉、大熊両町を除き実現。両町は除染やインフラ整備が不十分で解除できなかった。

 七市町村の帰還困難区域は今後も残る。政府は、区域内に特定復興拠点を設けて除染や道路などのインフラ整備を集中的に進め、五年後をめどに避難指示を解除する方針だ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報



ピックアップ
Recommended by