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【政治】

金田法相の答弁、際立つ迷走ぶり 「私の頭脳では対応できない」

5月12日の衆院法務委員会で挙手をして答弁に立つ金田法相と後ろに控えるマスク姿の法務省職員=国会で

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 「共謀罪」法案の審議を巡る金田勝年法相の不信任決議案は、十八日の衆院本会議で否決された。それでも、答弁の迷走ぶりや官僚任せが目立ち、提案責任者らしからぬ行動が目立つ。野党は「資質の欠如ぶりは、憲政史上例を見ない」と痛烈に批判している。 (山田祐一郎)

 「私の頭脳ではちょっと対応できない」

 二月八日の衆院予算委員会で、金田氏は野党の質問にこう答えた。金田氏はこの二日前、「共謀罪」を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案について、報道各社に「法案提出後、所管の法務委員会で議論を重ねるべき」との文書を配布。野党から「立法府に対する言論弾圧だ」と反発されると、文書を撤回し謝罪したが、さらに野党に追及され、苦しい答弁を続けた。

 衆参両院では、法案提出前から審議が行われたが、金田氏は「詳細については成案を得てから答弁する」と繰り返し、すでに野党から批判を浴びていた。

 法務省の担当者が、金田氏の背後から答弁内容をささやく姿が目立つとして、民進党の逢坂誠二氏は四月六日の衆院本会議で「私の支持者が、金田大臣の姿を見て、『あれはまるで二人羽織』と称した」と批判したこともあった。

 四月中旬に始まった衆院法務委員会での審議では、政府参考人として金田氏の答弁を補佐する法務省の林真琴刑事局長の出席を巡って与野党が対立。鈴木淳司委員長(自民)が職権で採決することを決め、賛成多数で出席を認める異例の展開となった。以降、林氏は委員会に常時出席し、政府側答弁の中心となった。

 委員会では、金田氏が一般人が共謀罪の捜査対象になるかとの懸念について、「捜査の対象にはならない」と断言したのに対し、盛山正仁法務副大臣が「対象にならないことはない」と述べ、答弁のずれも。林氏や盛山氏の答弁後に、金田氏が全く同内容の答弁を繰り返すこともあった。

 準備行為の下見と花見の違いを問われた際は「例えば花見であればビールや弁当を持っているのに対して、下見であれば地図や双眼鏡、メモ帳などを持っている」と述べ、失笑を買った。

 金田氏は十七日に不信任決議案が提出された際、「説明を精いっぱい果たしていると思っている」と述べた。

 

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