東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

自民・豊田氏が離党届提出 「秘書に暴力」報道を受け

 自民党の豊田真由子衆院議員(42)=埼玉4区=は二十二日、一部週刊誌が自身の政策秘書だった男性への暴力行為などを報じたことを受け、事務所を通じて党本部に離党届を提出した。事務所関係者は事実関係を大筋で認めた。党執行部は告示日が二十三日に迫る東京都議選への影響を懸念し、豊田氏に速やかな離党届提出を要請。豊田氏が所属する細田派の幹部は対応を協議し、離党は避けられないと判断した。

 豊田氏は離党の理由を「一身上の都合」としているが暴行への責任を取った。取材には応じていない。安倍晋三首相は離党届提出について「やむを得ない」と党幹部に伝えた。執行部は扱いを今後検討する。

 自民党の下村博文幹事長代行は党本部で記者団に、豊田氏が精神的に不安定となり、入院していることも明らかにした。

 今週発売の「週刊新潮」によると、豊田氏は五月、当時政策秘書だった男性が車を運転中、後部座席から罵声を浴びせ、頭や顔を数回殴ってけがを負わせた。

 事務所関係者は、豊田氏は男性が高速道路の出入り口を間違ったことなどを理由に激高したと説明。この件を含め五月十九〜二十一日の三日間にかけて、男性の顔などを計七回殴ったと取材に証言した。豊田氏は本人に直接謝罪。男性は既に退職したとしている。

 豊田氏は厚生労働省課長補佐などを経て二〇一二年十二月の衆院選で初当選し、現在二期目。一五年十月から一六年八月まで文部科学・内閣府・復興政務官を務めた。

◆「これ以上 私の評判をさげるな」 「違うだろ」(何かたたくような音)

 週刊新潮がインターネット上で公開した、豊田真由子衆院議員と当時の男性政策秘書とのやりとりとされる音声の主な内容は次の通り。●部分は音声が伏せられた箇所。

 豊田議員 このはげ。

 秘書 すいません。●さんに行っていただく連絡をということで。

 豊田議員 違うだろ。

 (何かたたくような音)

 秘書 すいません。

 豊田議員 違うだろ。

 (何かたたくような音)

 秘書 すいません、運転中でもあるので。

 豊田議員 違うだろ。

 秘書 すいません。

 豊田議員 ●から話を聞いて●が行けっつったんだよ。

 秘書 すいません。たたくのは。申し訳ないです。

 豊田議員 おまえはどれだけ私の心をたたいている。

 秘書 はい、あの。

 豊田議員 おまえはどれだけ私の心をたたいている。

 秘書 はい、その痛みはもう。

 豊田議員 分かってないよ。

 秘書 いや、たたくのは。すいません。

 豊田議員 おまえはどれだけ私の心をたたいている。

 秘書 はい。

 豊田議員 これ以上私の評判をさげるな。

 秘書 はい。

◆「魔の2回生」続々 自民苦悩

写真

 自民党の衆院当選二回生による問題が止まらない。秘書への暴力が報じられ二十二日に離党届を提出した豊田真由子衆院議員も二〇一二年初当選組。三、四月に中川俊直衆院議員=広島4区=が不倫を報じられ、五月には大西英男衆院議員=東京16区=が失言を厳しく批判された。「魔の二回生」(党関係者)による月替わりの不祥事に、執行部は頭を抱えている。

 初当選した一二年衆院選に挑戦した当時、自民党は野党。幹部は「現職が少ない中、大量の新人を集めなければならず苦労した。選挙戦では政権奪還の風に乗って難なく当選した人が多い」と指摘。一四年衆院選も安倍政権の高い支持率を背景に多くの議員が再選を果たした。このため「質にばらつきがあり、党の指導は行き届きにくい」(党関係者)との見方は根強い。

 下村博文幹事長代行は二十二日、「残念だ。きめ細かくフォローする必要がある」と党本部で記者団に強調。都議選への影響については「ないとは言えない」と語った。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報