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【政治】

自民、稲田氏招致を拒否 閉会中審査

防衛省を去る稲田前防衛相=31日午後

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 自民党の竹下亘国対委員長は三十一日、民進党の山井和則国対委員長と国会内で会談し、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題を巡る閉会中審査に関し、民進党が求めていた稲田朋美前防衛相の参考人招致に応じない考えを伝えた。野党は「最悪の隠蔽工作だ」と反発した。一方、稲田氏は防衛省での離任式で、自身の責任に触れず、謝罪しないままだった。 (新開浩、我那覇圭)

 先に公表された特別防衛監察の結果は、陸上自衛隊が日報データを保管していた事実を隠したことに稲田氏が関与したかどうかを曖昧にしていた。野党は閉会中審査で稲田氏を追及する構えだったが、自民党は稲田氏の辞任で幕引きとする姿勢を鮮明にした。

 竹下氏は会談で、閉会中審査は八月三日にも行われる内閣改造後に行いたいと提案。具体的な日程には言及しなかった。稲田氏の招致拒否については「(辞任という)一番重い責任の取り方をした。辞任した閣僚を国会に呼び出すことはやってはいけない」と記者団に説明した。

 これに対し、山井氏は「稲田氏を国会に出さないのは疑惑隠し、稲田隠し以外の何物でもない」と記者団に語った。共産党の小池晃書記局長も記者会見で「稲田氏の辞任は結局、最悪の隠蔽工作だったと言わざるを得ない」と批判した。

 辞任した閣僚を在職中の職務に関し参考人招致したのは、二〇〇二年二月、衆院予算委員会の田中真紀子元外相の前例がある。

 一方、衆院安全保障委員会は理事懇談会で、八月一日の理事懇に防衛監察本部の担当者を呼んで特別防衛監察結果に関し質疑することを決めた。理事懇は非公開で公式な議事録は残らない。

◆日報問題 離任式で謝罪なし

 稲田朋美前防衛相は三十一日、防衛省で開かれた離任式であいさつした。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題に関し、防衛省の不適切な対応で国民の不信を招いたことを認める一方、謝罪の言葉はなかった。

 稲田氏は幹部職員を前に隠蔽問題に関し「防衛省・自衛隊に対する国民の信頼を揺るがし、隊員の士気を低下させかねないという点で、極めて重大かつ深刻なものだった」と指摘した。

 さらに「危機感を持って再発防止策をしっかり実施していかなければならない」と強調。「いかなる困難な状況にも対応できるようにしてもらいたい」と呼び掛けた。

 事務方トップの豊田硬事務次官はあいさつで「国民の皆さまに深くおわび申し上げる」と陳謝した。

 

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