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【政治】

加計「出席」隠す政府 議事要旨不記載 国会で認めず

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 国家戦略特区の獣医学部新設を巡り、二年前のワーキンググループ(WG)の議事要旨で、安倍晋三首相の友人が理事長の学校法人「加計(かけ)学園」側の出席や発言が伏せられていた問題について、政府はこれまでの国会審議で、学園側と協議していたのではと問われても、不誠実な答弁で認めてこなかった。首相が「すべてオープンだ」と主張しているのとは裏腹に、事実を隠そうとする姿が目立つ。 (金杉貴雄)

 政府が公表している議事要旨などでは、加計学園が直接議論に参加した記録は今年一月の事業者公募より前にはなく、分からなかった。実際は愛媛県今治市が最初に提案した二〇一五年六月のWGに学園関係者三人が出席し具体的な説明をしていたのに伏せられていたことが、政府関係者の記録や証言に基づく本紙報道などで判明した。

 これまでの国会審議では、一月以前から学園が事業者として説明していたのではないか、と野党議員が質問。政府は「加計学園ありき」の批判を否定するため、学園側の出席や発言について答弁を避け続けた。

 五月の参院委員会では自由党の森裕子氏が、議事要旨にない学園側とのやりとりがあったはずだとして「議事要旨から削除したのか」と追及。内閣府の藤原豊審議官(当時)は直接答えない一方で、議事要旨は議事録とほぼ同じだと強調し、「すべて公開」を印象づける答弁をした。

 実際は二年前のWGに学園関係者も出席し委員のさまざまな質問に直接答えていた。藤原氏は当時司会役だった。「すべて公開」どころか学園側の出席を議事要旨で伏せ、そのことを国会審議で説明しなかった。

 六月の参院委では、共産党の田村智子氏が教員の確保で学園と協議があったのではないかと質問。内閣府の佐々木基・地方創生推進事務局長(当時)は、学園ではなく「WGで今治市から聞いている」と答えた。

 実際は同じWGで「教員確保の見通しは」と委員が質問したのに、学園関係者が確保できると説明していた。議事要旨では、質問ごと伏せられていた。市の提出資料にも「必要な教員を確保」との記述があるため、国会答弁は虚偽とは断定できないが、委員の質問に答えたのは学園側だったことには触れなかった。

 

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