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【政治】

民進「離党ドミノ」 鈴木氏会見、笠氏はきょう判断

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 民進党の鈴木義弘衆院議員(比例北関東、当選二回)は十三日、党本部で大島敦幹事長に離党届を提出した。笠浩史(神奈川9区、五回)、福島伸享(比例北関東、二回)、岸本周平(和歌山1区、三回)の衆院議員三氏も同日、東京都内で大島氏と会談。笠氏は、十四日に離党するかどうか判断すると伝えた。

 福島氏は本紙の取材に、離党は「現段階で白紙だ」と強調。岸本氏も本紙に「幹事長から慰留を受けたことは重く受け止める」と語った。両氏は今後、慎重に検討するとみられる。

 離党届を提出した鈴木氏は国会内で記者会見し、離党の理由に、前原誠司代表が共産党との連携の見直しを進めていないことを挙げた。鈴木氏は民進党で八月に離党した細野豪志元環境相が率いるグループに所属していた。細野氏とは今後連携していくとみられる。大島氏は鈴木氏に、民進党の比例代表枠で当選していることを踏まえ、議員辞職を求めた。鈴木氏は拒否した。民進党は離党届を受理せず、取り扱いを検討する。

◆政権転落後、17人の理由

 民進党は十三日に鈴木義弘衆院議員が離党届を提出し、前原誠司代表のもとでも「離党ドミノ」が止まらない様相だ。本紙のまとめで、二〇一二年十二月に前身の民主党が政権から転落して以降の約四年九カ月で離党した国会議員は鈴木氏を含め十七人に上る。経緯や理由をたどると、党が抱える課題も見えてくる。

 政権転落直後の一三年上半期は夏に参院選を控え、参院議員の離党が続出。その後も衆院議員の離党が相次いだ。一五年末までの三年間は、松本剛明元外相が「私が目指す政権への道と重なることがなくなった」と語るなど、政権転落に伴う党への失望が強かった。

 岡田克也代表の時代には一時、沈静化した。野党がバラバラでは圧倒的な「安倍一強」は止められない、との意識が高まり、一六年には民主党と維新の党の合流による民進党の誕生、参院選での共産党も含めた野党協力が実現。「反安倍」でまとまる方向に力が働いたことが大きい。

 だがその「副作用」もすぐに表れた。今年に入り、共産党との選挙協力に否定的だった長島昭久元防衛副大臣や細野豪志元環境相が離党。「共産党との共闘は信念に反する」などと言い切った。

 民進党は綱領に「日米同盟を深化させる」と明記している。日米安全保障条約の廃棄や将来的な自衛隊の解消を掲げる共産党とは相いれない部分がある。前原氏は共産党との関係を見直す方針だが、選挙地盤の弱い議員もいるため、どこまで踏み込めるか懐疑的な見方も根強い。

 改憲論議に不満を口にする例もある。改憲に前向きな細野氏や、政調会長代理を務めた藤末健三参院議員は、党の姿勢を消極的だと批判した。

 木内孝胤(たかたね)衆院議員は「政界再編、野党再編を目指す」と明言。政権交代可能な二大政党制の一翼になりきれない現状に行き詰まりを感じる議員は党内にもまだ多い。 (我那覇圭、金杉貴雄)

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