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【政治】

立民、反政権の受け皿に 希望、「排除」発言で失速

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 野党勢力は、衆院解散時に第一党だった民進党が希望の党、立憲民主党、無所属と三分裂し、小選挙区で候補が乱立して票が分散した上、東京都議選で圧勝した勢いで国政に臨んだ希望代表の小池百合子都知事の人気が急速にしぼんだことで、自民、公明の与党を追い込めなかった。希望が伸び悩んだ一方、立憲民主は公示前から議席を大幅に増やし、安倍政権と対決する受け皿としての評価を得た。今後の野党勢力集散の行方にも影響を与えそうだ。 (金杉貴雄、大野暢子)

 希望は、小池氏が民進との合流を巡り、一部を「排除する」と発言し、民進の公認申請者に安全保障関連法の容認など「踏み絵」となる政策協定への署名を要求。民進内で反発を招き、立憲民主の結党や無所属での出馬につながった。

 パリ訪問中の小池氏は二十二日、記者団に「知事選、都議選と連勝だったが、今回は完敗」と語った。排除発言については「不快な思いを抱かせた」と、反省を口にした。

 希望は「政権選択選挙」を掲げ、過半数の二百三十五人擁立で形は作った。だが、与党に「野合」と攻撃され、他の野党には排除の姿勢が嫌われて、一気に逆風に。政権獲得に程遠い今回の結果は、七月の都議選で自民を惨敗に追い込んだ「小池ブーム」が終わったことを印象づけた。

 政権選択に必要な首相候補を示せなかったことも大きい。一時は小池氏本人の出馬が取りざたされ、「安倍か小池か」で首相を選ぶ構図に期待が高まった。小池氏が出馬を見送り、首相候補の決定を選挙後に先送りしたことで失望が広がった。政策も、消費税増税の凍結や原発ゼロ以外は与党との違いを明確にできなかった。

 立憲民主は、結党表明が今月二日で、公示までに選挙準備が間に合わない状況の中で躍進を果たした。

 衆院解散時、民進は候補を出さず、希望は安保法や「共謀罪」法を容認し、改憲にも前のめりで、「安倍路線」に批判的な有権者には投票先が限られる閉塞(へいそく)感があった。

 そこに反安倍路線を鮮明にした立憲民主という選択肢をつくったことで、支持が急速に拡大。安保法反対といった民進の主張を変えず「ぶれない」ことを強調したのも好感を得た。福山哲郎幹事長は二十二日のNHK番組で「まっとうな政治を取り戻すという訴えが共鳴を得た」と分析した。

 とはいえ「一強」の自民には遠く及ばない。枝野幸男代表は二十二日のインターネット番組で「考え方が同じなら一緒にやることは当然だが、数を集めればいいという誤解を招いてはいけない」と指摘。安倍政権に対抗するため、民進系無所属や「小池流」に疑問を持つ希望議員などと協力を模索する考えだ。

 

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