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【政治】

民進新代表・大塚氏「政権交代を」 立民、希望と3党中心

民進党の両院議員総会で代表に選出され、あいさつする大塚耕平参院議員=31日午後、東京・永田町の党本部で

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 民進党は三十一日、党本部で両院議員総会を開き、前原誠司氏の後任となる新代表に参院議員の大塚耕平広報局長(58)=愛知選挙区=を選出した。任期は来年九月末まで。大塚氏は選出後、次期衆院選で民進、立憲民主、希望の三党を中心に政権交代を目指す決意を語った。野党第一党の勢力を持つ参院を基盤に、国会審議などで存在感を示したい考えだ。だが党内には百億円を超える党の資金の行方を含め、分裂の懸念を訴える声もある。 (我那覇圭)

 大塚氏は、安倍政権について「丸五年が経過し、経済、社会保障、安全保障、いずれも問題点は明確だ」として、対決していく姿勢を鮮明にした。

 二〇一九年の統一地方選と参院選で党勢拡大を実現すると強調。立憲民主、希望の両党との連携については、記者会見で「徐々に信頼関係を構築していく。すぐに合併、再編されることはない」と語った。

 一方で共産、社民両党との協力は「特に共産党とは難しいとの意見が党内にあった。状況は変わりない」と慎重な考えを示した。幹事長などの党人事は「全くの白紙」とした。

 両院議員総会に先立ち、代表選の立候補を受け付けたが、大塚氏以外に届け出はなかった。蓮舫元代表の立候補を模索する動きがあったが、立候補の条件となる二十人以上の推薦人にめどが立たず、断念した。

 大塚氏は、党内で「分党論者」と位置づけられ、希望に合流する意向の前原氏の考えに理解を示す議員らの支持が強いとされている。このため党の資金を希望に分散させる可能性を指摘する声が出ていた。

 これに対し、大塚氏は三十一日の記者会見で、資金や地方組織を現状のまま残す考えを示した。小川敏夫参院議員会長は「党が一致することが一番大事だから割れないように頑張ってほしい」と記者団に語り、大塚氏に注文をつけた。

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◆日銀出身の経済・金融通

 民進党の新代表に決まった大塚耕平氏は、一九五九年、名古屋市生まれの五十八歳。愛知県立旭丘高、早大と進学し、八三年に日銀に入行した。勤務の傍ら同大院で博士号を取得し、マクロ経済や財政金融に関する政策通として知られる。

 日銀退職後の二〇〇一年の参院選に地元愛知選挙区から出馬し初当選。民主党政権当時は、専門性を生かして金融や規制改革などを担当する内閣府や厚生労働省の副大臣を歴任した。

 同僚議員からは「日銀出身で財政、金融部門に知識が深く、引き出しも多い」と一目を置かれる。趣味は仏教研究。温和な性格で「コミュニケーション能力が高く、多様な意見を包含してまとめることができるバランスの良い議員」と評価されている。

 大塚氏本人も「こだわらないのが私の個性。いろいろな意見を調整する政治の仕事をする上では強みになるかもしれない」と語っている。 (山口哲人)

 

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