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【政治】

首相に問われる「謙虚さ」 第4次安倍内閣発足

 二〇一二年、一四年に続き、衆院選で与党が三たび得た「三分の二超の議席」を基盤とする第四次安倍内閣が発足する。一日召集の特別国会で安倍晋三首相が改めて首相に選ばれるのを前に、政権は特別国会の日程では野党の主張に配慮したが、国会質疑で野党の質問時間を減らす方針は変えていない。数を背景にした強引な国会運営は許されない。

 政府・与党は当初、特別国会の会期を八日までの短期間とするだけでなく、首相の所信表明演説や予算委員会の実施にも後ろ向きな姿勢を示していたが、野党や世論の反発を受けて方針転換した。

 巨大与党を支える民意の基盤は、決して盤石ではない。小選挙区二百八十九議席のうち、自民党は約75%に当たる議席を占めるが、全有権者のうち自民に投票した人の割合を示す絶対得票率は約25%だ。その上、内閣支持率と不支持率は拮抗(きっこう)している。

 だからこそ、首相は衆院選後の記者会見で「今まで以上に謙虚な姿勢で政権運営に全力を尽くす」と語ったはずだ。森友・加計(かけ)問題についても「これからも国会で質問いただければ、丁寧に答えたい」と話した。

 第四次内閣の顔ぶれは、八月に発足した改造内閣と同じ。三カ月前、その改造内閣発足に当たり、首相は森友・加計問題などで「国民から大きな不信を招いた」と陳謝し、深々と頭を下げた。謙虚さ、丁寧さを欠く政権運営が行われれば、民意は簡単に離れる。 (清水俊介)

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