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【政治】

軍縮会議開幕の日に発射 広島市長「平和の願い裏切った」

広島市で始まった国連軍縮会議で発言する広島県被団協の坪井理事長(左)。中央は松井広島市長、右は日赤長崎原爆病院の朝長名誉院長=29日午前

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 国連軍縮会議が二十九日、広島市内で開幕した。三十日まで二日間の日程で、十カ国以上、約六十人の政府関係者や専門家らが核軍縮の進め方などを議論する。初日は、北朝鮮による弾道ミサイル発射に非難の声が上がったほか、被爆者らも出席し被爆実態を次世代にどう伝えるかなどについて意見が交わされた。

 議論に参加した松井一実広島市長は、二十九日未明の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け「平和を願う気持ちを裏切る行為だ」と批判した。その上で「北朝鮮の人々と市民ベースで窓口が開けられればいい」と語った。

 核兵器で核攻撃を未然に防ぐ「核抑止」の考え方に、朝長万左男(ともながまさお)・日赤長崎原爆病院名誉院長は「医者として病気だと診断する」と批判。小溝泰義・広島平和文化センター理事長は「抑止は武力衝突に終わる。中長期的には失敗しているのが歴史だ」と話した。

 被爆実態の継承については、長崎の被爆を書いた米国作家スーザン・サザード氏が「今でも米国では(日本軍による)真珠湾攻撃、中国での残虐行為、連合軍の戦争捕虜への拷問殺害などに憤りがあり、耳を傾けることを阻止している」と課題を挙げた。二十歳で被爆した坪井直・広島県原爆被害者団体協議会理事長は「あのような非人道的なものを許せるのか。人類に戦争をなくす知恵がないのか」と訴えた。

 三十日は、核兵器禁止条約採択を受けた核軍縮の見通しなどについて意見交換し、中満泉・国連軍縮担当上級代表が記者会見する。 (大杉はるか)

 

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