東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

首脳相互往来 約束取れず 訪中団帰国

28日、北京の人民大会堂で記念撮影に臨む(前列左から)自民党の二階幹事長、習近平国家主席、公明党の井上幹事長ら=代表撮影・共同

写真

 中国を訪れていた自民党の二階俊博、公明党の井上義久両幹事長らの与党訪中団は二十九日、習近平(しゅうきんぺい)国家主席との面会を含む一連の日程を終え、帰国した。習氏との面会は終始なごやかで、複数の要人との会談では北朝鮮問題で意見交換するなど一定の成果は得た。だが、最大の目標だった習氏の来日を含む首脳の相互往来の約束は取れず、関係改善を一気に進める難しさも感じさせた。(北京で、我那覇圭)

 二階氏は帰国に先立って同行記者団と懇談し、習氏来日の確約が得られなかったことについて「外交は相手のあること。日本だけの都合で思い描いても実現するとは限らない」と語った。

 日中両国は、安倍晋三首相が二〇一三年末に靖国神社を参拝したことに中国側が反発、一時は首脳会談もできない状況だった。一四年に首相と習氏が北京で初会談して以降、関係修復を図ってきた。

 日本側は、首脳間往来として、(1)日本での日中韓首脳会談に合わせた李克強(りこくきょう)首相の早期来日(2)安倍首相が来年中に訪中(3)習氏が来年中に来日−との段取りで、本格的な雪解けを進める計画。与党幹事長らの訪中は、その流れを後押しする重要な機会と位置付けていた。

 二階氏は北京市内での講演で、国交正常化を実現した田中角栄元首相や中国の毛沢東元国家主席らを称賛。習氏も井上氏との会談で、公明党創立者で日中国交正常化の必要性を提言した創価学会の池田大作名誉会長からの伝言に「池田先生にぜひよろしくとお伝えください」と力強く応じた。双方が国交正常化に尽力した先達に敬意を払う発言をしたのは、関係改善への強い意欲の表れといえる。だが、結果としては第一歩である李氏の来日日程は固まらず、習主席の来日要請に対しても最後まで回答がなかった。

 中国側から日程への言及がなかったのは、来年三月に予定される全国人民代表大会(全人代)で指導部の体制が固まるまでは明確な回答が難しいため、との見方がある。

◆二階氏 野党改憲勢力に期待

 【北京=我那覇圭】自民党の二階俊博幹事長は二十九日、北京市内で同行記者団に対し、希望の党や日本維新の会など改憲に前向きな野党勢力に向けて「できるだけ数多くの党の理解、協力、賛同を得て、一緒に(改憲論議を)やっていきたい」と期待感を示した。

 二階氏は「意見が合いそうな党と、しっかり手を組んでやっていく努力が大事だ」と指摘。自民党ほど改憲に積極的ではない公明党については「(自公の)連立を考えれば、より公明党の意見を尊重する。意見をうかがう機会を多く持っていきたい」と、対話を重ねる考えを示した。

 「(改憲は)急ぐことは急ぐが、慎重の上にも慎重を期してやっていきたい」とも話した。

 来年九月の自民党総裁選に関し、安倍晋三首相(党総裁)の三選を支持する考えをあらためて表明。米軍新基地建設が争点となる来年二月の沖縄県名護市長選に向けて、年明けに同市を訪問する考えも示し、「自民党は全党を挙げて(選挙を)やる」と話した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報