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【政治】

手術実施 岡山大学病院教授に聞く 医師、医療機関の少なさ課題

難波祐三郎教授

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 二〇〇一年から性別適合手術を実施している岡山大学病院ジェンダーセンター長で、形成外科医の難波(なんば)祐三郎教授に、保険適用の意義と課題を聞いた。(柚木まり)

 −性別適合手術への保険適用をどう評価するか。

 「金銭的理由で手術を受けられなかった人がチャンスを得られる。性別適合手術の費用は百万〜四百万円かかる。例えば女性から男性への適合手術で約二百万円かかる場合、保険が適用される陰茎がん治療で同じ形成手術を行うと、患者負担は四十万円程度だ。性別適合手術が、疾患に対する一般的な治療だと知ってもらう効果もある」

 −国内で手術を行える医師や医療機関は限られている。

 「どう裾野を広げるかが課題だ。岡山大病院で研修システムを整備し、より多くの医療関係者に学んでもらいたいと思う。関東、中部、関西など各地域に基幹病院ができるのが理想だ」

 −手術を行うにはどんな体制が必要なのか。

 「手術は形成外科や泌尿器科など各科の協力がなければ成り立たない。精神科で性同一性障害(GID)と診断を受けて手術を希望しても(他科との連携がない医療機関では)治療に結び付いていない」

 −手術後などのホルモン療法は保険適用外になる見通しだ。

 「手術後にホルモンを補充しないと、骨粗しょう症や発熱、発汗など更年期のような症状が出てしまう。手術とホルモン療法がセットで保険適用されなければ、十分ではないだろう」

 

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